動輪がごろごろごろ…
交通公園の蒸気機関車の横でしばし待つうちに、午後2時をまわり、そして突然「ボーー!」と汽笛が鳴り始めました。不意打ちだったのでびっくり…かなり派手な音量です。
そして、目の前で動輪が回り始めました。
動輪は「ピローブロック」というローラーに支えられていて、そのローラーの上でごろごろと回転します。そう、「ごろごろごろごろ…」という音をたてて回るのです。(舗装道路の上で重いコンダラを引っ張っていくような音でした)
蒸気機関車のイメージからは今ひとつ想像がつかない音だというのが、ちょっと残念なところでしょうか。
それでも、目の前でゆっくりと往復するピストンと太いロッド、その周りで複雑な動きを見せる細かいロッド、回転する三つの大きな車輪…。見ていると何だか、ついつい目が離せなくなるような光景でした。
この交通公園には、休日とあって沢山の子供たちが遊んでいましたが、回る動輪に目をとめる子供はそんなに多くはありませんでした。もしかすると、この子たちにとっては、既に日常の見慣れた光景になっているのかも知れません。
数分後、動輪は動きを止め、機関車の周囲は元のように静かになりました。でも、私はその後も数分ほど、その止まった動輪をぼんやりと眺めつづけていたものです。
この蒸気機関車の「運転」、これからも末永く維持されてほしいな…そう思いながら、私は公園をあとにしました。
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