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2006.11.28

最後まで残る鉄道

 先週から毎日、銚子電鉄の話ばかりを記事に書いてきたもので、ふと気が付くと「ブログのトップページが全て銚子電鉄の記事」という状態になってしまっていました。(笑)
 さて、今日は何を書こうかな…。

 実は私は、大学時代に鉄道研究会に入っていたのですが、卒業のとき、会誌の「卒業記念特集」向けに長々と綴った文章の中に、こんなことを書いた覚えがあります。

「日本で最後まで残る鉄道は、大井川鉄道と黒部峡谷鉄道であろう(?)」

 遠い将来、鉄道という交通機関が完全に時代遅れになったとしても、観光鉄道だけは(人々が観光をする限り)残り得るという理由です。
 例えば、馬車や人力車は現在ではすっかり時代遅れの乗り物になってしまいましたが、観光地に行けば見ることができます。鉄道も究極的には、そういう存在になっていくだろう…というわけです。

 田舎では「車がなければ生活できない」というのが当たり前になってしまった現在では、(鉄道好きとしては、あまり認めたくはないですが)ローカル鉄道というものは、やっぱり既に時代遅れの乗り物です。

 つまり、ローカル線は、観光鉄道としての地位を確立できたものだけが生き残れるのでしょう。
 しかし、大井川鉄道や黒部峡谷鉄道のような観光鉄道を育てるというのは、そう簡単なことではありません。
 観光地として魅力のある地域を走る鉄道であること、そして、「列車に乗ること」自体が観光客にとって十分に魅力的であること、この条件を満たさなければなりませんから…。
 さて、このような観点で、改めて銚子電鉄に思いをよせてみると

「案外、素質はあるんじゃないかなぁ」

…そういう、ちょっと希望的な気持ちになれるのです。
 今のところ、あまり観光地としては垢抜けない印象のある「銚子」という町ですが、海洋性の過ごしやすい気候で、美味しい海産物や醤油があり、景色の良い海岸や岬があり、町の規模も大きすぎず小さすぎず丁度良い感じです。
 その町を抜けて海岸の近くへとのんびり走っていく古い電車。2編成で往復していれば20分間隔の運転を維持できるような小規模な路線。美味しい鯛焼きと煎餅。

 ただし、「素質がある」というのと「成功する」というのは、必ずしも直結しません。

 果たして銚子電鉄が今の経営難を乗り越え、末永く走り続けられるかどうか…それは、「観光都市としての銚子」が今後どのようになっていくかに、かかっているのだろうと思います。

 ふぅ…また柄にも無く長文を書いてしまいました。
 単純に本音でまとめるなら、つまり…今の私の気分が、次のような状態だというわけです。

「また銚子に遊びに行きたい!」
「今度は美味しい魚を食べたい!」
「犬吠埼でのんびりと過ごしたいし、温泉も入りたい!」
「できればグループで海岸バーベキューやりたい!」
「そしてもちろん銚子電鉄に乗って鯛焼きを食べたい!」

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