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2007.07.10

北回帰線直下のモスバーガー

 さて、今日も台湾旅行の思い出話…。
 今回の旅行で一度だけ入った台湾モスバーガー、嘉義店について書いてみることにします。

 阿里山森林鉄道の始発駅、嘉義。この街は北回帰線の直下にあり、夏至には太陽が真上に来ます。
 7月6日は夏至からは少し過ぎているので、厳密には真上ではありません。それでも、昼ごろに街歩きすると、太陽は殆ど真上で、自分の影は足の周囲にしかありませんでした。
 熱帯の街、しかも快晴とあって、非常に暑い日でした。しかし、海からちょっと離れているせいか、湿度がやや低めで、高雄よりは何となく過ごしやすい空気だったように思います。

 ガイドブックによれば、嘉義の名物料理は鶏肉飯とのこと。その元祖だという「噴水鶏肉飯」の本店に行ってみることにしました。
 噴水と銅像がある、市の中心のロータリー。その近くに「噴水鶏肉飯」の店はありました。中国語は分からないものの、なんとか注文に成功。やがて運ばれてきた鶏肉飯は、小さめの丼飯の上に細かい鶏肉がまぶされ、鶏スープがかかっているという、いかにも庶民料理的な食べ物でした。
 なかなか美味しかったですが…ただでさえ暑い嘉義の街中で、なおさら汗だくになってしまいました。

 太陽の光はまぶしく強く、日なたにいると直ぐに参ってしまいそうです。しかし、日陰に入ればそれなりに楽ですし、そよ風が吹けば涼しかったです。
 それでも、1時間近く歩くと、もう汗だくです。

 駅へ戻る道を歩いているうちに、モスバーガーの看板を見つけました。
 日本で展開中の「緑モス」とは違い、台湾では今も赤モスが主流のようです。嘉義のモスバーガーも赤モスでした。
 それはともかく、既に暑さで意識が薄れかけていたもので、冷房空間を求めてモスバーガーについつい入ってしまいました。ただし、噴水鶏肉飯で殆ど満腹になっていたので、デザートかドリンク類しか頼めない状態でした。

 台湾モスのローカルメニュー、「葡萄籽冰茶」を注文してみました。
 見ていると、店員は普通のプラスチックカップに普通のアイスティーを注ぎ、蓋を閉めて逆さにしたり振ったり…。どうも、アイスティーに特製の葡萄エキスを入れて混ぜ合わせるという商品のようです。
 ストローをさして飲んでみると、紅茶の中に葡萄(台湾産の巨峰だそうです)の香りと甘みがほんのり漂い、なんとも涼感があふれる飲み物でした。フレーバーティーに関しては日本より台湾のほうが普及しているらしいので、それを考えれば確かに、いかにも台湾にふさわしい限定商品だという気がします。
 もっとも、種がどうしても混ざってしまうらしく、最後までストローで吸おうとすると細かい種の破片が一緒に吸われてしまいます。それが難点といえば難点でしょうか。

 元気を少しばかり取り戻し、モスバーガーを出て駅前に戻った私は、阿里山森林鉄道の予約済み切符を片手に、阿里山への列車の発車を待ちました。
 暑いけれども少し乾燥している空気…地方都市っぽい駅のたたずまい…。
 小さい頃、夏休みに母方の田舎(長野県の上田)の「おばあちゃんの家」に遊びに行っていた思い出が、何だかデジャブの如く重なるような気がしたものです。

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