真夏の釧網本線
ただいま、北浜駅のベンチに座って、オホーツク海を眺めながら膝の上にThinkPadを広げています。こんな雰囲気の中でノートPCというのも不似合いではありますが、それでも、のんびりと文章を綴ってみたい気分なので…。
目の前にオホーツク海が広がり、咲き遅れた浜茄子が幾つかピンクの花を開き、右側遠くには知床の山々が霞んで続いています。ううむ、なんとも広々とした景色…。
ただし、私のすぐ左側では…エアコンの室外機が生暖かい風をこちらにそよがせています(苦笑)。全国的な猛暑は道東でも例外ではないようで、北浜でも「他所より少しはマシかな」程度の涼しさでしかありません。
さて、昨夜からここ北浜までの旅程を振り返ってみることにしますか…
札幌駅は午後11時前になっても、相変わらず蒸し暑さに包まれていました。やがて6番線に「まりも」が入線。写真を撮ってからとにかく寝台車に乗り込むと、冷房が存分に効いていてほっとしたものです。
発車を待つことなく、寝台のカーテンを閉めて着替え始め、ほっとして毛布にくるまりました。寝つきは今ひとつ悪くて、追分駅の発車ぐらいまで記憶に残っています。
チャイムの音、そして朝一番の車内放送で起こされました。不意打ちのような感じがして、ちょっと驚いてしまったものです。着替え終わった頃に釧路駅に到着。ここで釧網本線の始発に乗り換えですが、10分足らずしかないため、かなり慌しかったです。
釧網本線の始発の網走行きは一両編成。車内は少し混んでいて、冷房も無い車両のため若干暑かったです。デッキに立ち、ドアの窓から景色を眺めます。延々と広がる釧路湿原、後ろの窓からは単線の線路が後へ後へと去っていきます。
いい景色だけど、ちょっと暑いなぁ…。標茶駅での停車時間に駅の外へと駆け足、そしてアクエリアスを一本購入。これが今朝初めての飲食物とあって、何とも美味だったものです。(もしかすると熱中症気味になっていたのかも…)
川湯温泉駅で下車しました。
駅からバスで温泉街に向かい、朝風呂に入って疲れと汗を流し去りたいと思います。バスを待つ間、駅前広場は閑散としていました。快晴の太陽、左手前方には岩肌むき出しの硫黄山、火山ガスのにおいが少し鼻につきます。
駅前に、北海道産小麦の手作りパンの店がありました。静まり返っていたものの、覗いてみるとちゃんと営業中でした。出来立てのクリームチーズパンと、ガーリック味のフォカッチャ。今朝はこれで朝食です。何だかやたらと歯ごたえがあるパンで、よく噛んで食べなければなりません。噛んでいるうちにやがて、眠気もすっかり去ってくれました。
バスで温泉街に到着したら、日帰り入浴ができるホテル探しです。1軒目は昼からということで断念、2軒目はOKでした。
川湯温泉は草津温泉と同じ系統のお湯で、汗でひりひりしていた首筋には相当にきつかったです。それでも、お湯に十分に漬かって疲れを取り、身体もよく洗って、無事に風呂を上がることができました。
ただ…この川湯温泉でも、ここ数日の暑さはかなり異例のことだったようです。風呂上り、バスターミナルに戻るだけで、すぐに再び汗だくになってしまいました。ふぅ。
バスで駅に戻り、再び釧網本線で北へと向かいます。
網走行き快速「しれとこ」は、またしても一両編成、車内は立ち客もいる混雑でした。運転席後ろのデッキに立ち、通路を抜ける風を浴びながら、前方の景色を眺めて過ごしたものです。
今日は午後、DMV3号に乗車するため浜小清水に行く予定になっていますが、この快速では到着がちょっと早すぎます。そこで、その2駅先の北浜駅まで乗りました。(ここで暫く過ごしてから浜小清水に戻っても、DMV3号には間に合います)
そして、北浜駅構内の喫茶店「停車場」で昼食にしてから、駅のベンチで静かに過ごしているというわけです。
ちなみに、12時半を過ぎた頃、DMV2号の通過風景に出会い、写真を撮ることができました。私のほかにも数人ほどが、この変わった乗り物の通過を眺め、カメラにおさめていたものです。
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