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2007.10.02

朝から電気バケツで洗濯

 今朝はいつもより少し早く目が覚めました。
 仕事に出かけるまで時間に余裕があったので、少し溜まっていた衣服を洗濯しようと思い、小型の洗濯機に水と洗濯物を入れて回し始めました。
 しかし、さすがに、洗濯を全部済ませるほどの時間的余裕は無くて…そろそろ出かけなくちゃいけない時刻になっても、まだ洗濯の方は、すすぎの途中でした。
 「とりあえず脱水と干すのはあきらめて、すすぎが終わったら出かけるかな…でも、それでも少し遅刻してしまうかも…」と、少々焦り始めました。

…というところで、本当に目が覚めました。

 ええい、朝の出かける前の慌しいシーンを、目覚める直前に夢として見るなんて、紛らわしさの極致にあるような夢でした。やれやれ。
 しかし、結構リアルに覚えていた夢でしたので、起きてから暫くのあいだ、夢の細かい内容を記憶から穿り出してみたものです。

 あの洗濯機は、いわゆる電気バケツというタイプのものでした。
 数年前にナショナルが発売して一時的に話題になった「電気バケツ」。ネットで調べてみると、ナショナルの電気バケツは今でもちゃんと売られているようです。
 しかし、夢の中に出てきた小型洗濯機は、この電気バケツとはちょっと違う代物でした。
 単にデザインが違うというだけではなくて…中身を攪拌する仕掛けが、マグネチックスターラーだったのです。

 マグネチックスターラー。
 大学で化学の研究室に居た頃、そして化学会社に就職して研究所で働いていた頃、化学実験の際にはお馴染みの装置でした。
 ビーカーやフラスコの液体の中に、プラスチックコーティングされた棒磁石を沈めて、マグネチックスターラーの上に載せてスイッチを入れます。すると装置の中で磁石が回転し始め、追従して液体の底の棒磁石も回り始めます。
 回転数をちょっと速めに調整すると、磁石の上に渦巻きが綺麗に出来て、なかなか強力な攪拌という感じです。もっとも、速くし過ぎると磁石が踊ってしまって上手くありませんが…。

 化学の世界から離れてもうすぐ10年。今はもう、普段の生活の中では、あの化学屋だった頃の記憶はほとんど思い出すことはなくなりました。ええ、すっかり縁遠くなってしまった…はずですが…。
 今朝はどうも、意外な形で、あの懐かしい光景が蘇ってきてしまったようです。

 化学実験室でお馴染みだった光景の色々…マグネチックスターラーもそうですし、ロータリーエバポレータや、あるいは実験机の隅に無造作に置かれたキムワイプの箱。そして、壁際の戸棚に並んだ試薬瓶に貼られた、和光純薬やアルドリッチのラベル。さらに、その横に置かれて溶媒を吸い続ける液体クロマトグラフの装置。
 ふう。あの頃にはさすがに戻れないんだろうなぁ…。

 それでも、マグネチックスターラーの作り出す渦巻き、あれをまた見てみたいなという、そんな心境に駆られてしまったものです。

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