空中リアルおままごと
…いささかネガティブな表現のタイトルにしてしまいましたが、これが実際、今日初めて乗ったANAの「スーパーシートプレミアム」の正直な感想でした。
確かに、乗るときは優先搭乗できますし、座席は広いですし、雰囲気は落ち着いてますし、なかなか高級そうな機内食も出ましたし、酒類も自由に頼めますし…。「どういうブルジョア状態だよこれ?」という気分に浸れたものです。
でも、そんな贅沢な内容であるだけに、「札幌から関空まで2時間のフライトで、料金追加5000円」という設定が妙に…何となく、具体的に表現し難い違和感があるのです。
まあ、それでも、飛行機に乗る度に普通席で狭い思いをしてることですし、10回に1回ぐらいはスーパーシートもいいなぁと思ったのも確かです。(伊達酔狂なことにお金を出したい気分のとき限定…ですが)
今朝は札幌駅前の東横インで8時半頃に目覚めました。本当はもっと朝寝していたかったのですが、朝の東横おにぎりも食べたかったもので、結局起き上がりました。
一階に降りると、あまり広くないロビーが、おにぎり会場と化していて大賑わいでした。ええ、まさに東横インの本来あるべき光景です。
9時50分頃にチェックアウトし、札幌駅から新千歳空港行きの快速に乗り込みました。天気はひたすら快晴で、雪の照り返しが眩しいです。昨日の午後に札幌に来てもう去ってしまうのは勿体無いですが、一方では、次なる目的地の和歌山に急ぎたいという気持ちも湧いてきます。
新千歳空港に着いて、まずは広大な土産物店群の中を歩き、白い恋人とマルセイバターサンドを幾つか買い込み、バッグの中に強引に突っ込みました。
スーパーシートプレミアムのカウンターで搭乗手続きを済ませ、保安検査場を抜けると、既にスポットには関西空港行きのボーイング777が駐機していました。その左隣には、東京行きのポケモンジャンボが間もなく出発という状態…。やがて動き出したのを見て、さっそく立体カメラを構えてみたものです。
ピカチュウの垂直尾翼が去って数分後、いよいよ関西行きの搭乗です。優先搭乗でゲート改札を抜け、少しわくわくしながら機内へと入りました。
確かに立派な座席です。今までは「乗るときに見ながら横を通り過ぎるだけ」だった座席。ゆったりと座り込みます。
新千歳空港を離陸して、苫小牧の沖合い上空を飛行機は飛んでいきます。洞爺湖の姿は確認できましたが、その先は雲に覆われていました。
機内食の時間になりました。少し小さめのお弁当箱、開けてみると純和風の食事が上品に盛り付けられていました。この大きさや演出、明らかに若者向けではありません。
飲み物は日本酒を頼んでみました。純米酒の小瓶、ラベルにはANAロゴがしっかり入っています。昼12時過ぎから日本酒を傾け、イクラ御飯をゆっくりといただく…ええ、本当に、どこのお坊ちゃまだよという気持ちになってしまいます。
食事が終わり、「もうちょっと何か飲みたいな」と思って白ワインを頼むと、フランス産の小瓶が、グリコ製のおつまみと一緒に運ばれてきました。
ゆっくりと飲んでいるうちに、パイロットの挨拶アナウンスです。現在の場所は佐渡上空とのこと。窓の外を見ると確かに佐渡らしき陸地が見えます。
さらに暫く経つと、能登半島の北岸が見えてきました。沖には小さな島…舳倉島とおぼしき姿も見えます。ああ…行ってみたいと思いつつ果たせずにいる舳倉島。飛行機の窓越しに、その姿だけでも見ることができて嬉しかったです。カメラを向けたものの、さすがに遠すぎてうまく撮れません。
輪島市街地のあたりを立体写真に撮ってみたりしましたが、再び飛行機は雲の上になってしまいました。
高度を下げ始めたところで座席を元に戻し、着陸を待ちます。
雲が切れ、ほぼ真下に小さな空港の姿が見えましたが、「TOKUSHIMA」…どういうルートをとったのかと一瞬驚いてしまいました。どうも、北陸から岡山、徳島という大回りをして、南側から関空に降りていくようです。
やがて、関西空港の新しい方の滑走路に、何事もなく着陸しました。
スーパーシートプレミアムは機内の一番前にあるので、真っ先に降りることができます。荷物を預けていなければ受取場も素通りです。
結局、飛行機のドアが開いてから10分後には、JR関西空港駅のホームに立ち、発車待ちの快速の車内へと乗り込んでいました。日根野で乗り換えれば、午後3時半頃には和歌山に着けそうです。
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