高雄行きの飛行機・体験話
今夜はまた、台湾旅行の思い出話を書いてみようかと思います。
今回の旅行では台北行きの飛行機ではなく、JALの成田~高雄線を使いました。台北行きに比べて割高なのですが、それでも高雄行きを選んでみた理由は…12月17日の記事にて書いた通り、半分はヤケ、半分は好奇心でした。
JALといえば、只今大いにニュースになっている航空会社。成田~高雄線も今後どうなることか…。個人的には、たとえ他社の運航に変わっても、高雄行きの航空路線は残ってほしいなと思います。
なにしろ、高雄国際空港は市街地に近くて、最近は地下鉄の駅も出来たので、やたらと便利です。それに、建物の規模が大き過ぎず小さ過ぎず丁度良い感じで、気分的にも楽ですから…。
《横風着陸》
9日の夜は日本も台湾も天気が良好で、窓側の席からはとても夜景が綺麗でした。JALのB767は、台北上空を過ぎて台中あたりから高度を下げ始め、海側から高雄の滑走路に降りていきました。
着地して減速する間、左に右に少し進路が振れて横揺れが…危険というほどではないものの、少しばかり怖かったです。窓の外の吹流しを見ると、風向は滑走路と直角。完全な横風着陸だったようです。
実は、高雄国際空港についてWikipediaで調べると、中文版にはこんなことが書いてあります。
高雄國際機場的跑道方位,其實跟當地的盛行風向是垂直的(理想跑道應與盛行風向平行),據稱是日治時期,日軍為了訓練航空隊側風降落,而刻意設計與盛行風向垂直的跑道。
滑走路は普通、その地の平均的な風向と平行に作るのが理想なのですが、高雄では風向と直角になっているそうなのです。その理由が「日本統治時代に日本軍が航空隊の横風着陸訓練をやりやすいように」…本当なのかどうかは分かりませんが、ともかく私の乗った日は、着陸時の風向は直角でした。
12日の朝、高雄から飛び立つときも、吹流しを見たら風向は殆ど直角。幸い、離陸時はほとんど影響は感じませんでしたが。
《滑走路カフェ》
以前、「旅々台北」の記事で紹介されていたのですが、高雄の空港は敷地を囲むフェンスが低くて、滑走路のすぐ横で飛行機を眺められるため、「滑走路カフェ」が幾つも出来ているとのこと。
今回も、もし暇だったら行ってみたかったのですが、残念ながらそこまで時間の余裕はありませんでした。飛行機の窓から眺めて「何店あるかな」と数えただけです。今のところ、5店ほどあることが確認できました。
できれば次の機会には…と思います。
《海角七号のロケ地》
去年の年末に日本でも公開された台湾映画「海角七号」。さすがに恆春までロケ地巡りには行きませんでしたが、この映画の中では高雄国際空港での出迎えシーンがあるので、高雄に着いた際には少々意識しながら到着ロビーを見回しました。
おお、確かにあのシーンの場所。あまり広くない、ちょっと古びた到着ロビー。何となく少しだけ嬉しかったです。
《新しい地下鉄》
去年3月に開業した高雄捷運。まだ1年経っていない新しい地下鉄です。空港の国際線ターミナルを出て、左の端のほうに入口があります。ただ、夜の飛行機で到着してバッグを転がしながら地下鉄のほうに向かうと、人影が疎らで…危なさは感じなかったものの、なかなか寂しい場所でした。
まだあまり、空港からの足としては、高雄捷運は定着していないのかも知れません。
それでも、ホームに出てみると電車はすぐにやって来ました。空港あたりでは車内は空いていましたが、市内に近付くにつれて乗客が増えてきました。
帰りも空港へは高雄捷運で向かいました。夜に比べれば人は多かったですが、それでも7時台の空港行き電車としてはちょっと寂しいかな…という感じでした。
ともあれ、街中から地下鉄で空港に行けるというのは、気楽で良いものです。
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