サハリン旅行思い出話~税関にて
昨日に続いて、今日もサハリン旅行のことを思い出しつつ…。
今日は税関検査の体験について書いてみようかと思います。
往路、稚内からコルサコフ行きの船内で貰った税関申告用紙は、ガイドブックなどに載っていたのとは少々違う様式のものでした。ロシア語ばかりですが一部の項目に日本語も併記されています。片隅に、この様式が使われ始めたらしき日付が印字されており…どうやら6月から変わったようです。
この様式では、通信機器の所持の有無を記す欄が無くなっていました。「携帯電話も一応申告したほうが良い」とガイドブックには書いてあったのですが、その必要は無い…というか、申告したくても該当しようがありません。
そのかわりに、「車両を所持していますか?」という欄が新設されていました。ロシアでは最近、日本の中古車の輸入規制が厳しくなったと聞いたので、そのせいなのかも知れません。私は車両を所持しての入国ではないので、この欄は無関係です。
所持金を書く欄は健在。数字だけでなく、言葉でも書かなければなりません。4000円なら「4000」の隣に「four thousand」と書くというわけで…。
ところが、私はどうも緊張のあまり、thousandをthosandとミススペルしてしまったようです。
コルサコフ港の税関カウンターで、私の出した申告用紙を見た係員が、仲間を呼び集めてミススペルを指差し、みんなで笑い始めました。…ううう、そんなに笑うほど面白い間違いかなあ…。
ともあれ、それ以外は特に何事も無く、税関検査は無事に終了し、ロシアに入国することができました。
そして帰りの話。
サハリンをあとにプロペラ機で千歳空港に着陸し、入国審査場へと歩いていくと、物凄い人数の列が出来ていました。
「こんなに並ばないといけないの…?」と焦りましたが、よく見ると、8列あるうち7列が「外国人」、1列だけが「日本人」です。長蛇の列はすべて「外国人」で、「日本人」の列には数人しか並んでいませんでした。
ちょうど同時期にキャセイ航空の飛行機が到着していたので、この長い列はおそらく香港からの観光客でしょう。列の長さにも関わらず、楽しそうな空気を存分に発していました。
香港(そして多分中国大陸でも)の北海道旅行人気の凄さと、日本人旅行者のあまりの少なさに驚いてしまったものです。
あっけなく入国審査を終えて、預け荷物を無事に受け取り、次は税関です。
にこやかな税関係員が、私の申告書を見て質問。「横浜にお住まいなのに、千歳空港に帰国されたのは何か理由がおありですか?」
ああ、この質問、確か中部国際空港でも経験あるなあ…。一番怪しまれやすいというか、定番の質問なのかも知れません。でも、ユジノサハリンスクから成田に帰れといわれても少々無理があります(今の時期はウラジオストク航空が飛んでますが、火曜と木曜だけです)。
私はちょっと機嫌悪そうな声で「だって成田行きなんかありませんから」と答えると、「あ、ユジノサハリンスクからの御帰国ですね。失礼しました」…どうも出発地の欄を見落とし、香港帰りと勘違いされていたようです。
無理もありません。香港からは(機体は見てませんがおそらく)B747で到着、一方ユジノサハリンスクからは40人乗りのプロペラ機、こちらは桁違いの少数派です。
荷物を開けて中身を検査。
係員が気にしていたのは、どうもキャスターバッグの外側ポケットが膨らみ過ぎていたためだったようです。
ポケット部のファスナーには鍵がかかりませんので、私の場合、旅行の帰り道ではいつも、ポケットのほうには着た後の下着を圧縮袋に入れて詰め込んでいます。(その分、バッグの内部には余裕が出来るので、おみやげを収納します。おみやげと下着を同居させないという意味もあります)
ただ、どうも今回はポケットに下着を入れ過ぎてしまったようです。ふう。
特に問題も無く税関検査は終わり、無事に日本の国内へ戻ることができました。
とりあえず今回の教訓二つ。「首都圏在住なのに羽田や成田以外の空港に帰国する場合は質問されることを覚悟」、そして、「ポケットはあまり膨らませすぎない方がよい」。この次からは気をつけます。
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