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2010.09.13

サハリン旅行思い出話~極東ロシアの「歩き方」

 おとといの同窓会の席。
 高校時代に鉄道趣味仲間だった同級生と、鉄ネタで色々と話し込んだのですが、話題が海外鉄道旅行になったとき、

「地球の歩き方ってガイドブック、あまり良くないね~」
「そっかなあ、どんな目に遭ったの?」
「お勧めに載ってたホテルに泊まったら、客が全員日本人だったんだよ。せっかく海外なのに何だかつまらなくて…」
「ありゃあ、そりゃあ気の毒(;_;)。でもマイナーな旅行先だと地球の歩き方しかガイドブック無いからなぁ…」

 もっとも、翌日になって酒が抜けてから冷静に考えてみたら、「歩き方」に載ったホテルが日本人だらけになるのって、当たり前というか必然ですよね…。この件で「歩き方」に落ち度があるとしたら、あまりに代表的ガイドブックになりすぎてしまったこと、くらいしか思い当たりません。
 かように、日本で一番売れている海外ガイドブック。私も当然のようにお世話になっています。先日のサハリン旅行のときにも、それなりに役に立ちました。

 さて、ここまでが前置きで、ここからが本題です。

 ユジノサハリンスクからノグリキへの夜行列車「サハリン号」、同じ部屋になったのは比較的若い男女三人組のロシア人でしたが、そのうち男性一人は日本語が話せる人でした。「そんなに上手じゃないです」と謙遜してましたが、普通の会話には何の問題もないくらい上手でした。
 「日本関係のお仕事ですか?」と質問してみましたが、意外にも、全然日本語と縁のない仕事だそうで…。サハリン北部の油田開発現場で技術者をしているそうです。

 さて、彼は、私が手にしていたガイドブックを指差し「それ、地球の歩き方でしょう?」。

 ブックカバーを被せてあったのですが、それでも分かってしまいました。
 やはり「歩き方」って有名なんだなあ…と思っていると、彼はこの本を手に取り、いささか慣れた様子でハバロフスクのページを広げました。土産物店のページを示し、店のひとつを指さして、

 「これは、私の父の店です」

 …なるほど、それで納得です。
 彼の父親は(多分ペレストロイカかソ連崩壊の頃あたりに?)ロシア土産の店を興して成功してきたのでしょう。ハバロフスクだと日本人旅行者が多いこともあってか、仕事で日本との繋がりも深いそうです。彼自身、今まで何回も(父に連れられて)日本を訪問したそうで、とても楽しかったと語ってくれました。
 そのような家庭環境で育てば、日本語に詳しくなるのも頷けます。

 私は、この土産物店にボールペンで丸をつけました。

 次にロシア旅行する機会があったら、ハバロフスクではぜひ、この土産物店に立ち寄りたいと思います。…今思えば、彼と一緒に記念写真を撮らなかったのが心残りですが…。

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