台湾メイド喫茶&ACG系飲食店FAQ〔2010年11月改訂版〕
メイド喫茶巡りが好きな人は多くても、海外に足を延ばす人はまだまだ少数派…。でも、最近の台北のメイド喫茶各店では、交換ノートに日本語の書き込みをちょくちょく目にするようになりました。
実は先日、台湾メイド喫茶ファン仲間の某さんに「納ちゃんはやっぱりこの分野での先駆者ですよ~」とおだてられてしまいまして…やはりちょっと舞い上がってしまいました。(台北初のメイド喫茶「Animaid」に行きそびれた私が、先駆者を名乗るわけにはいかないのですが…)
そんなわけで、2009年6月以来更新していなかった「台湾メイド喫茶FAQ」、そろそろ改訂版を出したいと思います。
※ 今回から、豆知識の類などを別記事の「台湾メイド喫茶&ACG系飲食店Tips」に分離しました
Q:台湾にもメイド喫茶があるんですか!?
はい。台湾旅行の思い出話をするたびに驚かれてしまうのですが、台湾にもメイド喫茶(女僕餐廳)があります。それも一つや二つではなく…。
〔台北(台北駅北側)〕
・Fatimaid http://blog.yam.com/fatimaid
台北地下街Y13出口を出た正面。現存店では台湾で一番早くからある店です。
・Maiden Diner 夢幻餐車 http://blog.yam.com/MaidenDiner
台北地下街美食区。食堂車イメージの小さな店です。
・Maiden School 夢幻學園 http://blog.yam.com/MaidenSchool
夢幻餐車の姉妹店(斜め向かい)。学園イメージのコスプレ喫茶です。
〔台北(西門町)〕
・Cafe Cosic(可思客) http://www.cosic.com.tw/
鴨肉扁(有名な鵞鳥料理店)の角を入ってすぐ右にあります。
・Moe Point(萌點) http://blog.yam.com/moe2point
西門町の中央広場、誠品116ビルの向かい側のビルの6階です。
〔台北(台湾師大周辺)〕
・空想具現主題餐廳 http://www.acgcafe.com/
2010年11月オープンの新しい店。学生街の中にあるようです。
〔台南〕
・末廣町侍女隊 http://blog.yam.com/suehiromaids
ちょっとレトロ調、比較的正統派な女僕珈琲店です。
・[明]和風閲讀館 http://tw.myblog.yahoo.com/maid-cafe/
紫色の和服(和装メイド?)の落ち着いた読書喫茶です。
・最愛莉絲 http://www.dearalice.com.tw/
食べ放題レストラン。萌えるより前に満腹で苦しくなりました(笑)。
・我家之主 女僕冰堂 http://la-maid.myweb.hinet.net/
台南3店、高雄1店をチェーン展開。台湾で有名なお笑い芸人(?)が興した店らしいです。
〔高雄〕
・月讀 http://blog.yam.com/tukuyomi
高雄駅左手の「長明街」にある正統派な店です
Q:女僕って…もしかしてメイドのことですか?
もちろんその通りです。一目瞭然でしょう?
全部漢字で書く言語圏ですから、「メイド」→「女僕」となるのは必然なのですが、日本語に慣れた感覚で見るとやはり驚きますよね…。でも「女僕」がもっとも普通の表現です。
「メイド」の発音に当て字した「妹抖」という単語を使う場合もありますが、あまり一般的ではないようです。
Q:台湾のメイド喫茶って、どんな人が来るの?
ひところ、「日本のオタク文化は海外でも大人気!」とよく言われましたが、台湾も例外ではありません。いや、それどころか、台湾は別格に御宅文化が発展しているような気がします。
ちなみに、この種のオタク趣味のことを中国語圏ではACG(アニメ・コミック・ゲームの略)と呼ぶことが多いです。
台湾のメイド喫茶にも、地元のACGファンが集い、心のままに楽しんでいる感じです。グループで行動する人たちが多く、女性客の姿も目立ちます。
Q:日本人のご主人様お嬢様は多いですか?
台北のFatimaidや高雄の月讀などの有名な店は、ガイドブックや「旅々台北」サイトなどで紹介されているせいか、日本からの来訪もそれなりに多いです。
しかし、ガイドブックに載ることが少ない店(特に台北以外の各店)では、日本からの来訪はかなり少ないようです。そういった店でも大半のところでは日本語メニューを備えていますので、注文する際に不自由することはほとんどありませんが…。
なお、台北某店のメイドさんによれば、外国人のご主人様で一番多いのは香港人、その次が日本人…とのことでした。
Q:日本語しか出来ませんが、大丈夫ですか?
私も中国語は全然喋れませんが何か?
…って、自慢できることではないですね、すみません。でも流石に、漢字ばかりの文章を解読するのには慣れてきました。
実際のところ、台湾のメイド喫茶のメイドさんで、日本語ができる方は半分くらいでしょうか。極めて堪能な人から、まだまだ初心者で勉強中という人まで、そのレベルは様々です。
日本語が苦手なメイドさんに出会っても、漢字文化圏ですから筆談は結構役立ちます。メモ用紙とペンを持参しましょう。
Q:「お帰りなさいませ」はあるの?やはり中国語?
店によって違いますが、日本語で「お帰りなさいませご主人様」と迎えてくれる店が多いです。
ただし、これは「メイド喫茶でお決まりの挨拶」ですから、このフレーズが上手かどうかと、そのメイドさんの日本語が上手かどうかはあまり関連性がありません。ご注意を…。
Q:メイド服はどんな感じ?
オーソドックスな黒いメイド服の店もあれば、赤や青のカラフルな店もあります。いずれにしても、店独自のデザインを採用していることが多いです。
また、コスプレイベントというか、今流行の色々なテーマで「特別日」を頻繁に行っている店も多いです。実際に御帰宅する際には、店のサイトを予め調べるのを忘れないようにしましょう。
Q:ぶっちゃけ、メイドさん可愛い?
結構可愛いですよ(*^_^*)。それに、日頃から熱心かつ真剣に頑張っている高レベルのコスプレイヤーが多いですから、メイド服の着こなし方や接客はとてもレベルが高いです。
自分の個人コスプレサイトを気軽に教えてくれる女の子も多いので、もし教えてもらえたら、後でぜひアクセスしてみて下さい。その情熱が伝わってくる筈です。
Q:飲み物や料理はどう?
個人的には概ね美味しいと思います。
もっとも、台湾風にアレンジされているものが多かったり、調味料の使い方が日本と微妙に異なったりしますので、口に合わないという方もいらっしゃるかも知れません。それでもまあ、異国の旅行ですから「それもまた楽しみ」という気持ちで臨みましょう。
日本と違う点は色々と思い浮かびますが、(個人的には)一番の違いは「ビールやカクテルなどの酒類がほとんどない」ことでしょうか。台北の「Fatimaid」では最近になってメニューに加わりましたが、あまり強くないカクテル一種類だけです。おそらく、酒文化の違いや、台湾でのACG趣味の年齢層の若さ故かと思われます。
Q:写真撮影はできますか?
日本では、この種のコスプレ飲食店の殆どが写真撮影禁止ですが、台湾でも無断撮影禁止の店が多いです。
ただし、日本との違いとして、コスプレイベントや衣替え日などの特別日に撮影解禁される場合が多いです。あらかじめ店のサイトでイベント日程を確認してから御帰宅スケジュールを立てると良いでしょう。
撮影可能の店も幾つかありました。「遠方からの御帰宅なので特別にOK」という御厚意だったのかも知れません。「記念撮影希望者が多いので撮影可能場所を決めてある」という店もあります。店内に撮影禁止(中国語では禁止照相)の標示が見当たらない場合は、撮影の可否を質問してみましょう。
なお、メイドさんと一緒のチェキ撮影(または自分のカメラで撮影)は、台北の各店では一人あたり100元(約300円弱)が相場のようです。
Q:台南の「末廣町侍女隊」の店名って、やはり秋葉原電気街北側の「末広町」から取ったものなんですか?
…そう思ってしまうのも無理はありません。実際、私も最初はそう思っていました(笑)。
しかし、店のサイトをしっかりと観察すると、「末廣町縁起」というページが見付かります。
日治時代 台南市的忠義路與中正路交叉路 往西延伸 就是昭和初期 台南市第一條經過整體規劃設計的商店街-末廣町
そう。台南で現在「末廣町侍女隊」がある通りは、日本統治時代は本当に「末廣町」だったのです。
台湾の銀座と呼ばれた当時の賑わいを偲んで、この現代、ちょっとレトロ調のメイド喫茶に「末廣町」の名前を付けた…ということでしょう。
上の記事に出てくるかつての「林百貨店」の建物は、今も交差点の角に保存されています。「末廣町侍女隊」に御帰宅の際は、行き帰りの道すがら、当時を想像しながらぜひ見上げてみてください。
Q:台湾のメイド喫茶っていうと「Animaid」ですか?
ええ、日本でメイド喫茶ブームがピークを迎えたくらいの頃、台北に「Animaid」が出来たということで、かなり話題になったものです。当時のメイド喫茶ガイド本にも載っていますし…。
残念ながら、開店から半年ほどで「移転準備」のために閉店し、結局復活することはありませんでした。
それ以降、別のオーナーによって台北に「Fatimaid」、高雄に「月讀」が相次いでオープンするまで、台湾には1年ほどの「メイド喫茶空白期間」があったようです。
正直、「Animaid」には行ってみたいと思っていたのですが…結局行くことは出来ませんでした。あの頃の私は、さすがに「台湾まで行くなんて」と躊躇っていたのです。
台湾に限らず日本でも何処の国でも、この種の「萌え系」の店が新しく出来たというニュースを聞いた際は、行きたいと思ったら「思い立ったが吉日」です。
Q:台湾までメイド喫茶巡りに行くなんて凄い~!
いえいえ、海外旅行だと思うと敷居は高いですが、台湾なら飛行機で4時間足らずですし、予算的にもそれほど高くはありません。旅行時期にもよりますが、東京から北海道旅行する予算より少々高い程度です。
え?パスポート持ってない??それなら取ればいいじゃないですか~♪(パスポートの申請方法はググればすぐ分かります)
…真面目な話、海外旅行、見知らぬ国というのは、行ったことがないと非常に緊張したり不安になったりしますが、一度行ってしまえば心の敷居は途端に低くなるものです。
特に台湾には、同人イベントや電脳街(光華数位新天地が有名)など、御宅趣味関係の好奇心を満たしてくれるものも色々とあります。台湾メイド喫茶巡り旅行、ぜひぜひおすすめです。
Q:他の国にはメイド喫茶はあるんですか?
中国ではあちこちの都市に出来ているようです。ただ、新規開店や閉店も多く、なかなかリアルタイムに全貌をつかむことが出来ません。私自身は、上海で2店、広州で1店に行ったことがあります。
香港にも何店か有ります。今年6月に2店を巡ってきましたが、どちらも外にあまり看板を出さず、まるで秘密倶楽部みたいにひっそりと、でも店内に入ると普通のメイド喫茶、という感じでした。
ベトナムやシンガポールのメイド喫茶に足を伸ばしたこともあります。タイにもあるという話は知っていますが、まだ行ったことはありません。…やはり東アジアと東南アジアに多いですね…。
欧米諸国では意外と少ないですが、ロサンゼルスの高級住宅街にあるという「Royal/T」…行ってみたいなあ…。なお、常設店は少ないものの「日本アニメフェスティバル」みたいなイベントで限定出店した例は結構あるようです。
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