ああ、懐かしの1kgステーキ
今日のニュースの中で私が注目し、「懐かしい…」と思い出してしまったもの。
1キロ「BIGりステーキ」 時間内に完食で無料
http://www.tokachi.co.jp/news/201110/20111021-0010743.php
1キロステーキ 45分で食べきれば無料 池田のレストラン
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/326749.html
北海道池田町のレストランにて、1キログラムのステーキとデカンタのワインを、45分以内に食べ終われば無料になるという企画です。これらの記事にも書かれていますが、十数年前に池田町の各レストラン共同で行われていた企画を、久しぶりに復活させたというものです。
…実は、私は大学生の頃、池田町で1キログラムのステーキに挑んで成功したことがあります。
確か1988年の夏だった筈です。池田駅から歩いてワイン城のある丘に登り、ワイン城のレストランで挑んだものでした。今でもあのときのステーキはあざやかに思い出すことができます。
そこで、今夜は思い出話を書いてみることにしました。
もし、今回の復活企画に挑む方がいらっしゃいましたら、もしかすると参考になるかも知れないな…とも思います。(今回の企画は十数年前と違って一店だけで、ワイン城ではやっていないようです。念のため…)
レストランの窓側の席につき、おもむろに「1キログラムステーキお願いします」と注文しました。分厚すぎるため外側は良く焼け、中は生に近いですがよろしいですか?と質問されました。「はい」と答えたあと、ワイン城からの景色を眺めながら、ステーキの焼き上がりを待ちます。
確か10分か20分後に、焼きあがったステーキとデカンタワイン、そしてパンが到着しました(当時はパンとライスのどちらかを選ぶ方式でした)。パンを選び、つぶして容量を小さくして食べるという策をとったものです。
ステーキは確かに大きかったです。鉄道旅行ファンにはおなじみの大型時刻表、あの時刻表を短辺の方向に3分の2ぐらいにしたサイズといえば良いでしょうか。
ステーキだけでなくワインも45分以内に飲み切る必要があります。店員さんがストップウォッチを手に「では…用意、スタート」で始まりました。
大食いのときは早く食べたほうが有利だと聞いたことがあるので、私はとにかく速度優先で食べ始めました。
肉は分厚く、外側ウェルダン・中心レアという状態でしたが、一応中まで火は通っていました。味は、確かに美味しい肉だったとは思うのですが、なにしろ量と速度を稼ぐのが先決という状況下ですから、「とにかく牛肉!牛肉!」とでも表現するしかない感じでした。
半分まで食べ終わり、まだまだ大丈夫そうです。
4分の3まで食べ終わると、そろそろ苦しさを感じ始めたものの、完食のゴールが見えてきました。
ただ、残り4分の1は大部分が脂身なので、味どころではありません。ワインで口直しをしながら、ひと口、またひと口、と食べていく状態でした。
そして、とうとう…全部食べ終わりました。
残るはデカンタのワインが半分弱…これは達成祝いという気持ちになりつつ、ゆっくりと飲み終えました。
そしてストップウォッチ停止。私の完食の所要時間は…確か31分だったと思います。制限時間が45分ですから、かなり余裕が残っていました。
店員さんが持ってきた成功者記念ノートに、自分の名前と所要時間を記録しました。記入後にざっとノートを見たところ、どうも、私の31分というのは(このノートの範囲では)最短だったようです。ちょっと早すぎたかも知れません。
そして、実際に何も支払う必要なく、レストランを出ました。
ワイン城をあとに、丘を下る道を池田駅へと歩いていくに従い、満腹感がだんだんと強く、苦しくなってきました。駅までの道は、足を、そして重量を増した身体を、やっとのことで引きずっていくような感じだったと思います。
池田駅から列車で帯広に移動し、帯広駅前のビジネスホテルに泊まりました。
その日の夜は、いや、翌日の朝も昼も、何も食べる気になれなかったと記憶しています。しかも、ホテルの部屋のテレビを見ていて、焼肉店やスーパーのCMなどで肉が映し出されると、思わず目を背けたくなる状態という…。本当に巨大ステーキを堪能しすぎてしまった感じでした。
…と、思い出を紐解きながら文章を書き綴りましたが…ええ、本当に懐かしいです。
だからといって、これから急遽池田町に行って、再び1kgステーキに挑戦したとしても、今では当時と違ってとても完食は無理だろうなと思います。ちょっと寂しいですが、それなりに年をとってしまったので仕方有りません。ふう。
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コメント
池田町は私のおじさん、おばさんが住んでいる町です。
ワイン城ももちろん行ったことあるけど、そんなイベントは知らなかったです。
1キロはすごいよ!でも、予約とかしないでふらーっと挑戦するなんておもしろいね。
私は1987年の夏に池田町とちょっと近い音更町のペンションで住み込みアルバイトしてました。
懐かしい思い出です。
投稿: ふじたに | 2011.10.25 21:00
>私は1987年の夏に池田町とちょっと近い音更町のペンションで住み込みアルバイトしてました。
ええ~!? 教えてくれたら泊まりに行ったのに~(^_^;)(^_^;)。と、二十数年も経ってから悔やんでも仕方ないですね(笑)
投稿: 納ちゃん | 2011.10.26 22:18