アリアドネの糸
今日の昼過ぎ、無事に成田空港へと帰り着きました。
空港で昼食をのんびり食べてから成田エクスプレスに乗って帰路につき、自宅には夕方の到着となりました。それにしても暑い…。荷物整理を終えた後、ノートPCを持って近所のファミレスに逃げ込んでこの記事を書いています。
一週間の旅程、列車やバスや船を乗り継いで北へ北へと進んだ旅程でしたが、最後は飛行機で一気に成田へ。まるで(世界樹の迷宮シリーズでおなじみの)アリアドネの糸を使ったような感じです。
朝11時、ユジノサハリンスクの「ホテルベルカ」(ログハウス造りの小さなホテルです)の一室にて出発準備を終え、部屋を出てチェックアウトを済ませました。
(お土産をいろいろ買ったのでバッグに入りきるかと心配でしたが、立体テトリスみたいな過程を経て、まだ少々の余裕があることに気付きました。そこで近くのデパートと自由市場に出かけ、ウォッカとチョコレートを買い足してしまいました)
11時15分、日本語ガイドが車でホテルまで迎えにやって来ました。「ズドラーストヴィチェ!おはようございます!」と挨拶の後、荷物を積んで空港へと出発です。
晴れた空の下、交通量の多い道路を南へと走って行き、街外れに出て右折するとそこが空港です。乗客や送迎客で賑やかな空港。「ロシアでは空港で撮影禁止」と聞いていましたが、実際には柵越しに飛行機を撮っている人が大勢居るようでした。(飛行機マニアではなく、携帯で記念写真を撮るという感じですが)
国際線乗り場に案内され、「こちらがチェックインカウンターです。それでは、これでさようなら」と挨拶してガイドさんは去って行きました。本当は一旦外に出て記念写真でも撮りたかったのですが、何となく難しい雰囲気だったので諦めて、そのままチェックインの列に並びました。
チェックイン、何か問題が生じていたようで、列が全然進まない状態でした。仕方ないのでニンテンドー3DSを取り出して暫くゲームを進めて待ちます。
やっとチェックインが終わって出国審査、こちらは比較的簡単に終わりました。(といっても、一人あたり1~2分かけてじっくり審査するのですが)
出発ロビーではそんなに待つこともなく、搭乗の案内がありました。(放送ではなく、係員がロシア語の肉声でロビーの乗客に呼びかけます。ロシア語が分からなくても雰囲気で「搭乗開始だな」と簡単にわかります)
外に出て、晴れた空の下を飛行機まで歩いて行き、屋根もないタラップ車を使って飛行機に乗り込みます。
ウラジオストク航空の成田行き。機内は空いていました。話によれば今日の乗客は40人とのこと。私の座っている席も、3人席に私だけという状態でした。
飛行機が動き出し、滑走路の北端まで移動してUターン(ターニングパッドはありますが、全然使わずに滑走路の幅の中だけでUターンです)。そして南向きに離陸しました。
窓からは、ユジノサハリンスクの景色が後ろに遠ざかり、人工物のほとんどないサハリンの風景が見えてきます。ただ、だんだんと雲が厚くなってしまいました。
…旅の疲れのせいか、ウトウトしてしまったようです。気がつくとテーブルには機内食の箱が置いてありました。
いかにもお洒落な機内食の箱。しかし、開けてみると中には紙パックのジュースとサンドイッチひとつが入っているだけでした。2時間の飛行時間ではこんなものかも知れません。でも、サンドイッチにかじりついてみると、パンの味が良好なようで意外と美味しかったです。
サンドイッチを食べ終わった後、外を見ると、雲が切れて地上が見えるようになっていました。「これは猪苗代湖かなあ、そうすると手前が会津若松、向こうが郡山だな…」
その直後、飛行機が積乱雲に入っていき、かなり激しい揺れに襲われました。一瞬浮いたような感触さえ…。積乱雲を抜けるまで、ちょっと生きた心地もしませんでした。
やがて窓の下には銚子の町が見えてきて、飛行機は進路を変え始めました。いよいよ成田空港に着陸です。先ほどの乱気流のこともあり、着陸も荒っぽいのかなと想像していましたが、全然そんなことはありません。車輪が地面についたときの衝撃は皆無で、「あれ、いつの間に着陸したの?」という感じでした。
入国手続きは簡単に終了。空いていて荷物が少ないためか、荷物受け渡し場所に行ったら既に自分のバッグが待っていました。それをピックアップして、税関チェックも直ちに終わりました。
そして…まだ昼過ぎですし、外は暑いですので、成田空港で食事を済ませてから「成田エクスプレス」に乗って帰ることにしました。
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