納戸＠blog

開場時間は午後6時半です。だんだんと店先に参加者が集まってきました。ほとんどの人は地元の、Fatimaidを愛してきた常連さんです。
日本からわざわざ来たのは私だけでした。前夜の職場から直行してきたので、今夜はスーツ姿…どう考えても雰囲気に合いませんが、台湾は「他人の服装にはあまりこだわらない」土地柄とのこと。気にせずに参加しました。（あとでイベント写真を見たら、意外と違和感はありませんでした）
午後6時半になり、入口のドアが開きました。参加者が一人ずつ入場し、メイドさんは横一列になって「お帰りなさいませご主人様（お嬢様）」と一人一人を日本語で出迎えます。
やがて私の順番が回ってきて…これが自分にとってはFatimaid最後の「お帰りなさいませ」になるのかな…。既に見慣れたメイドさんの顔を見ると、嬉しさと寂しさが混ざった気持ちになってきました。

私が案内されたテーブルには、私の他に2人が割り当てられていました。
一人はアメリカ人の男性、日本語が少し出来る人でした。英語と日本語混じりで話すと、オハイオ州出身で現在は台北で働いているとのこと。
もう一人は、けいおん！のTシャツを着た台湾の男性でした。英語が非常に流暢で、アメリカ人と英語で普通に会話していました。ううう、私はそんなに英語が出来ないから、二人の会話に入っていけない…（汗）。でも、彼は日本語も（英語ほどではないけれど）喋れたので、コミュニケーションには問題はありませんでした。聞いてみたら、15年ほどオーストラリアで暮らしていたとのこと。
この二人と私を同じテーブルにしてくれたFatimaidの人達…。私の「言葉の壁があってもイベントを楽しめるかな？」という不安を払拭するため、調整してくれたのでしょう。感謝の気持ちが湧いてきました。

ビュッフェ式に用意されたサンドイッチとケーキを食べているうち、奥の扉が開いてステージが現れました。Fatimaidのメイドさんによるミニライブの始まりです。
どんな曲目だったか、正確にはあまり思い出せませんが…印象に残ったのはまず「チルノのパーフェクトさんすう教室」。バーカバーカを繰り返す明るい脳天気な歌、久々に聞いたような気がします。
そして、もう一曲印象に残ったのは、日本でも流行っている「恋するフォーチュンクッキー」でした。

先述の「恋するフォーチュンクッキー Taiwan Ver.」…Fatimaid自体はこの動画には出ていませんが、メイドのtaguiさんが、台湾のAKBコスプレイヤー集団の一人（麻里子）として出ていました。
今宵、taguiさんの踊りは、相当に特訓した結果のようで、群を抜いていた感じでした。そして、メイドさんが踊り終わった後、客席から御主人様お嬢様がステージに引っ張られ、一通りの練習の後、再び音楽スタート。
みんなで一体となった楽しい恋チュン踊り。私は「ダンスは苦手だから」と固辞してしまったのですが、どうせなら踊ればよかったかなあ…と悔やんでいます。
（といっても、「台湾のメイドさんから日本のおじさんが恋チュンの踊り方を教わる」という状況になっていたとしたら…でもそれもまた、興味深く楽しかったかも知れません）

（後編に続く）