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2015.05.22

台湾メイド喫茶ミニガイド(店舗紹介・2015年5月版)

このブログ「納戸@blog」にて、もっともアクセス数の多い記事である「台湾メイド喫茶ミニガイド」…。現在も、Googleで「台湾 メイド喫茶」で検索すれば、かなり上位の方に表示される状態が続いています。
嬉しく思う反面、そろそろ前回の版から一年半が経過したので「そろそろ新版を作らなければ…」という責任感も感じていました。
先週、基隆の新しい店を体験するのを主目的に、二泊三日で台湾に行ってきたばかりなので…そのときの見聞も織り交ぜて、新しいバージョンを作りました。

今回の「ミニガイド」では、各店の紹介と各種の解説とで、記事を分けることにしました。
本記事は各地区の各店の紹介のみです。各種解説(台湾メイド喫茶FAQ)はこちらの記事をご覧ください

※2015年6月20日更新:台南の「末廣町メイド喫茶」移転後の情報を掲載
※2015年8月1日更新:高雄の「月讀二号店」移転後の情報を掲載
※2015年9月1日更新:基隆の「大正メイドカフェ」閉店について記載
※2015年10月6日更新:高雄の月讀グループ各店の動向を記載
※2015年11月18日更新:「萌姫」写真追加 & 月讀の枋山地区リゾートについて記載


0. 台湾メイド喫茶の近況
台湾に最初のメイド喫茶「Animaid」(既に閉店)が出来てから約10年余り。現役最古参の「月讀」一号店も無事に10周年を迎えました。
(この10年の間に生まれ、そして消えていった店も多数…。時系列で整理すれば同人誌の一冊ぐらいは仕上げられそうです)
前回の「台湾メイド喫茶ミニガイド」を公開した2014年1月から、この約一年半の間に、台湾のメイド喫茶事情には少なからず変化がありました。

・高雄の「月讀」グループの出店攻勢(現在4店+メイドホテル)
・台北捷運松山線開通と北門駅開業(台北地下街にある夢幻2店への足が飛躍的に向上)
・基隆(台北近郊の港町)に新しく「大正メイドカフェ」開店(8月閉店…)
・その他、相次ぐ店名変更や移転など…

その結果、2015年5月現在、台湾全土に合計9店のメイド系飲食店があります(私が把握している限り)。
9店の内訳は台北3店、台中1店、台南1店、高雄2店、そして…高雄から数十キロ南にある屏東県枋山郷に2店です。

1. 台北地下街美食区
台北駅の北側を東西に走る「市民大道」の地下に、約800メートルにわたって細長く横たわっている台北地下街。その一番西の端にある「美食区」に、2店のメイド喫茶と1店の執事喫茶が存在します。
台北地下街は台北でも有数の「オタク街」として知られています。台北駅に近い側は普通の服飾店などが多いのですが、奥に進むに従ってゲームショップやDVDショップなどが増え、雰囲気が御宅街になっていきます。中野ブロードウェイに何となく似ているかも知れません。
一方、一番端の「美食区」に隣接して、去年11月に台北捷運緑線の北門駅が開業。地下通路で直結したため、駅からすぐに到達できるようになりました。
台北駅から御宅街をのんびり楽しみつつ行くもよし、北門駅から急いで直行するもよし。現在はどちらの方法でも「美食区」のメイド喫茶・執事喫茶に行くことができます。

《Maiden Diner 夢幻餐車》
【公式サイト】ブログFacebookページ
【店の場所】台北地下街の「美食区」、Y23出口とY25出口の間。
【開店時期】2009年7月
【特徴】
ピンク色の内装で、「夢の食堂車」をテーマにした小さな店です。
メイド服はピンク色のオリジナルで、半年~一年間隔で既に数回のモデルチェンジを経ています。

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《Maiden School 夢幻學園》
【公式サイト】ブログ
【店の場所】台北地下街の「美食区」、Y23出口とY25出口の間。(夢幻餐車の斜め向かい)
【開店時期】2010年9月
【特徴】
学園テーマのコスプレ喫茶。メイド服ではなくオリジナル学生服です。
夢幻餐車とは姉妹店の関係にあり、店の場所も夢幻餐車の斜め向かいです。
サービスは夢幻餐車に比べると少々軟派系でしょうか。料理に「おいしくな~れ!」の魔法をかけてくれます。
休業日は基本的には無いのですが、最近メイドさんの人数不足らしく、平日に臨時休業することがあるようです。少し気がかりです…。

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《参考:Chitty Mood 少女心》※執事喫茶
【店の場所】台北地下街Y23出口付近(夢幻餐車・夢幻學園から若干台北駅寄り)
【開店時期】2010年頃
【特徴】
…すみません…この執事喫茶、どうしても入る勇気が出なくて…あまり詳しくは書けません。
かわりに、「旅々台北」サイトの取材記事にリンクを張ってみます。
若い男性の執事たちが迎えてくれて、店内はお嬢様が多いですが、男性が入っても特に問題は無さそうです。


2. 台北西門町
台北MRTの西門駅周辺。「台北の原宿」とも呼ばれることがある繁華街です。地元の若い人、そして観光客が入れ混じる賑やかな場所です。
かつては「Moe Point 萌點」と「Cosic 可思客」の二店が西門町にありましたが、「Cosic」は光華商場に移転後閉店し、現在は一店だけになりました。

《萌姬女僕咖啡館》
【公式サイト】Facebookページブログ
【店の場所】MRT西門駅を出た広場に面した雑居ビルの6階
【開店時期】2006年12月(「萌點」から「萌姫」への改名は2015年5月)
【特徴】
メイド服はピンク色系統、いわゆる「萌え萌えきゅん」系で、観光客もターゲットにしている感じのメイド喫茶です。
2015年5月に(日本のゴールデンウィークの真っ最中に)改装工事で数日ほど閉店し、新装開店とともに「Moe Point 萌點」から「萌姫」に改名しました。それまでは既製品のメイド服の寄せ集め状態でしたが、この改装・改名を機に、メイド服が新デザインに一新されました。
店の奥にはステージもあり、ときどきイベントなども行われるようです。
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3. 基隆
基隆は、台北から東に電車やバスで30~40分のところにある港町です。久しくメイド喫茶とは無縁と思われていたこの街に、2015年4月に新しいメイド喫茶が開業しました。

《大正女僕咖啡》【閉店】
【公式サイト】Facebookページ (閉鎖)
【店の場所】老舗中華菓子店「李鵠餅店」の向かい側
【開店時期】2015年4月~8月
【レポ記事】基隆の大正メイドカフェ訪問記(2015年5月)
【特徴】
店名には「大正メイドカフェ」という日本語名も添えられています。内装は普通の喫茶店で、あまり大正風という感じではありませんが、メイドさんの制服は桜色と紅色のオリジナル和風制服です。
(キッチンカウンターに入るときは赤い紐をたすき掛け。これもまた凛々しくて…)
パイナップルケーキの老舗店として有名な「李鵠餅店」の向かい側ですので、ガイドブックや台湾情報サイトを頼りに李鵠餅店に行き、パイナップルケーキをお土産に買ってから大正メイドカフェに行く…というのがお勧めです。
8月23日、前触れもなく突然閉店してしまいました…(涙)。

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4. 台中
その名前の通り台湾中部にある都市、台北から台湾新幹線で約1時間の場所です。
台湾各地にメイド喫茶が出来るようになっても、なぜか台中にはなかなか出来なかったのですが…。現在、メイド喫茶というには少々雰囲気のユニークな店が一か所あります。

《時刻動漫休閒娛樂餐廳》
【公式サイト】Facebookページ
【店の場所】台中公園(台中駅から徒歩10~15分くらい)の南東側の角、交差点の斜め向かい
【開店時期】2014年2月
【レポ記事】台湾・香港メイド喫茶レポ(その1・時刻動漫)(2014年8月)
【特徴】
2014年に出来たばかりの比較的新しい店です。メイド服姿の女性店員、執事姿の男性店員がいますが、雰囲気はメイド喫茶というより、地元台中の御宅趣味の人が集まる、集会所的なレストランという感じでしょうか。店内はなかなか賑やかで楽しそうです。

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5. 台南
台湾南部にある中規模の都市、旧跡が多く「台湾の京都」とも呼ばれる街です。
最近、日本統治時代に賑わったデパート「林百貨店」が復元・営業再開して話題になりましたが、この林百貨店から西に延びる「中正路」(日本統治時代の「末廣町」)に、8年以上前に「末廣町メイド喫茶」が開店しました。

《末廣町女僕餐廳》 (別名:末廣町侍女隊)
【公式サイト】ブログFacebookページ
【店の場所】林百貨店から中正路を西に約300メートル、雑居ビルの6階
(2015年6月移転)台南市街中心部の史跡「赤崁楼」正面の永福路を南に約300メートル
【開店時期】2007年1月
【レポ記事】台南の「末廣町メイド喫茶」移転後再訪レポ(2015年6月)
【特徴】
2015年6月に中正路から永福路に移転しました。新住所は「永福路二段141号」、日式海軍カレー店(これもコスプレ店らしい…)の二階です。
中正路にあった頃は広くて落ち着いた雰囲気の店でしたが、永福路に移転後は14席の小さい店…隠れ家的なメイド喫茶になりました。
若者客が多いためか、食事ものは量がかなり多いです。(移転後もほとんど変わりません)
メイド服のデザインはこれまでに何回かモデルチェンジしています。移転後のメイド服はパステルカラーで5色(あるいはそれ以上)あり、まるで戦隊もののようです。
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6. 高雄
南台湾にある台湾第二の大都市、高雄。この街にメイド喫茶「月讀」が開店したのは2005年のことでした。
その「月讀」が、ここ2年ほどの間に次々と店舗を増やし始め、さらにはメイドホテルまで作ってしまいました。こんなに急拡大して大丈夫かなと少々心配になってしまいますが、アイドルのプロデュースやステージイベントなどの活動も活発に行って、ファンを集めているようです。

《月讀本店》
【公式サイト】 ブログFacebookページ
【店の場所】高雄駅を出て左側の建國路、長距離バスの営業所の間
【開店時期】2006年5月(プレオープン活動は2005年から?)
【特徴】
正統派・本格派を意識したメイド喫茶です。バス待ちの人で賑やかな歩道から一歩入ると、店内は少し薄暗くて、アンティークが色々と飾られ、どっしりしたテーブルと椅子が並んでいます。
メイド服はクラシックなものですが、週末には頻繁にコスプレデーを開催しています。
日によってはかなり賑わうこともあるので、もし可能であれば予約しておく方が良いでしょう。

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《月讀二号店》
【公式サイト】 Facebookページ
【店の場所】中央公園駅近くの新堀江玉竹商圏にある「原宿廣場」の二階
(2015年6月移転)中央公園駅から「五福二路」を東に300~400メートルくらい。
【開店時期】2013年10月
【レポ記事】台湾・香港メイド喫茶レポ(その2・大野狼)(2014年8月) ※移転前のレポです
月讀二号店「TUKUYOMI MAID HUB」御帰宅レポ (2015年7月) ※移転後
【特徴】
開店当初は「オオカミとひみつの食卓」という名前で、赤ずきん風のメイド服を着たメイドさんが、御主人様ではなく「お帰りなさいませオオカミ様」と出迎えるという変わり種でした。
2015年6月に、それまでの「原宿廣場2階」から、500メートルほど離れた古風な建物(もともと西洋料理店だった物件)に移転。「TUKUYOMI MAID HUB」という名前の旗艦店として、ロングメイド服のメイドレストランになりました。

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《月讀三号店》【閉店】
【公式サイト】 Facebookページ
【店の場所】高雄郊外にある「澄清湖」の北岸、湖畔道路沿い
【開店時期】2014年11月
【特徴】
澄清湖の湖畔にある大きなレストランです。料理も飲み物も立派で「レストランらしい食事」が出てきます。
(もともと湖畔のドライブイン風レストランだった建物が「月讀」になったようです)
店名は「リストランテ・パンダボアヌ」。開店当初は魔法学園レストランでしたが、現在は二号店のコンセプトと制服を導入して、赤ずきん風のメイド服に変わったようです。
クルマやバイクであれば行きやすい場所ですが、バスで行くのはなかなか難しいので、タクシーを利用するのが無難です。
※ 10月4日に閉店しました。名目上は枋山への移転ですが、澄清湖畔からは撤退のようです(また別の店にする計画もあるらしいですが…)

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7. 屏東県枋山郷(月讀シーサイドエリアリゾート)
【公式サイト】 ホテル公式サイトホテル公式Facebookページ
【店の場所】高雄から南に約60キロ、海沿いの国道にある「枋山遊憩区」周辺
【アクセス】高雄駅前の高雄客運バスターミナルから9188系統バスで約2時間、五空橋バス停下車
【開店時期】2015年3月(メイドホテルは2015年9月プレオープン)

《メイドホテル「月讀延伸會員中心」》
《メイドレストラン「リストランテ・パンダボアヌ」》
《ホテル内バー「PANDA de COCCO」》(準備中)
高雄でメイド喫茶を経営して10周年の「月讀」が、メイドリゾート開発という大事業に進出しました。
高雄から台湾最南端のリゾート地に向かう国道の、ほぼ中間地点の「道の駅」的な場所。その海沿いの土地に大きなメイドレストランと洒落たメイドホテル(プール付き!)を新築したのです。
ホテルもレストランも、すぐ横が海岸。夕日の沈む景色が非常に美しい、南国のシーサイドリゾートです。高雄からバスで2時間かかるという、とても辺鄙な場所ですが、その分、環境は良好です。
なお、2015年秋の段階では、ホテルはまだまだプレオープン状態です。ホテル内バーもプールも準備中ですし、朝食の用意はありません。このあたりの整備の完了は来年になりそうです。しかし、例えそんな状態でも、泊まってみるだけの価値はあります。
なお、レストランもホテルも、メイド服は月讀各店と共通になっています。

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(メイドレストラン「パンダボアヌ」、メイドホテル「月讀延伸會員中心」)

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(ホテル隣接のプール(準備中)、ホテルのタオルのタグ)

(以下、「台湾メイド喫茶FAQ」2015年5月版に続く…)

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コメント

詳しくありがとうございます。月讀本店って古くから営業してたんですね。

投稿: ぴーたん | 2015.05.24 13:38

本ページ(http://nandra.cocolog-nifty.com/nand/2015/05/20155-6246.html)から、
以下の台南のお店へのリンクが切れています。
ご確認下さい。

【レポ記事】台南の「末廣町メイド喫茶」移転後再訪レポ(2015年6月)

投稿: nrt | 2016.04.30 08:00

>nrt様
ご連絡ありがとうございました。取り急ぎ、リンク先を修正いたしました。

投稿: 納ちゃん | 2016.04.30 09:50

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