夕暮れの異世界体験
今夜は職場の懇親会でした。
会場が、職場の最寄り駅から電車で数駅の駅前繁華街にある店とのことで…。仕事を定時で上がってさっそく行きましたが、予定時刻よりちょっと早めに到着してしまいました。
「さて、何かちょっとした時間つぶしが必要だけど…それじゃあIngressのミッションでもやろうか…」
スマホでIngressを起動してミッションを探したところ、「もなかをたべよう!」というミッションに気付きました。どうやらこの近くに、もなかが有名な店があるらしいです。
ミッションの平均所要時間も、暇つぶしにはちょうど手ごろです。そこで、このミッションをスタートして、ポータル巡りを開始しました。
ところが、ミッションを進め始めてすぐ、繁華街の中にある交差点を左折したところで…
それまで歩いていた煌びやかな繁華街とはまるで異なる、落ち着いた静かな通りが、いささか控えめな街灯に照らされて真っ直ぐに伸びていました。
商店街というほど店は多くなく、住宅街というほど静かなわけでもありません。ともかくミッションを進めてポータルを拾いながら歩いていきます。寺や資料館や歴史案内看板も見つかります。
「ああ、ここってかつての宿場町の旧街道か…」
もちろん、江戸時代の街並みなどは残っていませんが、ほんのわずかに当時の雰囲気は感じ取れる道です。
さっきまで駅前繁華街にいて、あと20分ちょっとで職場の懇親会なのに…。
まるで、異世界もののRPGか何かの主人公にでもなったかのように、「何気なく突然異世界に迷い込んだ」気持ちになりました。
ミッションを無事に終えたところで周囲を見渡すと、立派な店構えの和菓子屋が見つかりました。件のもなかの店はここのようです。
入ってみると、もなかとしては極めて上品な外観、しっかりした箱に入った、なかなか高価な品が並んでいました。買うかどうするか少々迷ったものの、結局この「異世界体験の記念」として、9個入りを購入してみました。
来た道を引き返し、先ほどの交差点を曲がると…
また見知らぬ道に迷い込み、異世界から帰れなくなってしまった……などということはもちろんありません。ちゃんと、見覚えのある先ほどの繁華街に戻ることができました。
今日の懇親会会場の店もすぐに見つかり、あとは無事に懇親会に加わることができました。
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