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2021.05.30

Storrowedという英単語

数日前にTwitter上で知った豆知識なのですが、なかなか興味深い話なので、ブログの方でもまとめてみたいと思います。
ちなみに、今のところは「Storrowed」でググっても日本語のウェブページはほとんどないので、もしかしたら有用な記事になるかも知れません(?)。

私のTwitterでのフォローやフォロワーの中には、人工言語トキポナの人たちが何人かいます。
エスペラント語でもそうですが、人気とユーザーを得た人工言語の場合、知り合いは世界中に分散していて、ネットを使えば「世界中の人と知り合いになって情報交換」できるようになります。もっとも、エスペラント語とトキポナ語では規模が2桁違う上、そのコミュニティの性格も何となく違ってくる気はします。
ともあれ、トキポナ語で繋がったアメリカの人(元ボストン在住)が、なかなか目を引くツイートを引用していました。

Storrowed? それってどういう意味?
初めて聞いた英単語だったので、すぐにググってみましたが、オンライン英和辞書には載っていませんでした。トラックがこのように天井を壊してしまうという意味だとは推察できますが…。(ちなみに、カタカナ語の「ストロー」はstrawなので無関係です)
興味を持ってあれこれ調べてみたり、引用していた人にTwitterで教えてもらったり…。その結果、どうもこれはボストン限定の(しかしボストンでは普通に新聞に出るくらい有名な)ローカル単語らしいと分かってきました。
どんなことが分かったか、箇条書きにしてみます。

  • マサチューセッツ州ボストンの中心部、チャールズ川の南岸に沿って「ストロー・ドライブ」(Storrow Drive)という道路がある
  • この道路には陸橋がいくつもかかっているが、橋の高さが低いものが多く、通れる自動車の高さ制限がきつい
  • もちろん警告標識はたくさん出ているが、それを無視して(または見落として)道路に入り、トラックの屋根を壊してしまう事故が後を絶たない
  • 屋根を壊す事故があまりにも多いため、ボストンではいつしか、この事故を表すStorrowという動詞が誕生してしまった
  • 最も多発する「Storrowing Season」はアメリカの大学の新学期が始まる前後、学生の引っ越しが増える8月下旬から9月上旬
  • この時期は新入生がレンタカーのトラックを借り、不慣れなボストンの街を走るので、知らずにストロー・ドライブに入ってしまう者も多くなる
  • Storrowedな事故を防ぐための呼びかけは、ネットで検索しても色々と出てくる
  • 例えば、ボストンのあるビール醸造所ではStorrowed事故トラックの図柄のダブルIPAビール、その名も「Storrowed」を販売しているくらいである

何というか…興味深さを感じました。ボストン特有の社会現象、そしてボストン特有の単語。
そして、この単語を知る機会を得た偶然…。もし私がトキポナ語に手を出していなかったら、ボストンの人と知り合ってツイートを見る機会はなかなか無かったでしょうし、この「Storrowed」も知ることは無かったでしょう。

最後に、レゴで作った ”Storrowed Drive” の動画があるのを見かけたので、ここに張ってみたいと思います。
いやはや、レゴでも事故が再現されているなんて…

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