乗り物趣味を満たす一日
今日からトリノで世界エスペラント大会が始まります。
ただ、大会会場での参加受付は午後に行けば良いので、午前中は…トリノに来たら行ってみたいと思っていた場所を巡ることにしました。
60年くらい前、トリノで万博が開催されたとき、会場内にモノレールが作られました。万博終了後に残念ながら廃止されてしまうのですが、その線路と駅施設の一部は現在でも、万博会場跡地の記念公園の中に保存されています。
…と、このことを知ったとき、これは是非とも見に行きたいと思いました。大船で生まれ育ち、物心ついたときからドリームランドモノレールの朽ちた線路を見慣れてきた私にとっては、「モノレールの廃線跡」はそれだけで心動く存在なのです。
トリノ地下鉄に乗って、その名も「イタリア’61」駅で下車してしばらく歩くと、万博の記念公園が見えてきました。
小さいけど綺麗な池の中に、確かにモノレールの線路が残されていました。単に放置しているわけではなく、記念として意図的に…池の区間限定で保存されているような雰囲気です。南の端(池から上がったところ)には駅もあり、ホームと階段も保存され、上に登れるようになっていました。
ホームの上に立つと…柵などには落書きもちょっと多いですが、それでも、当時の面影が伝わってくるような場所でした。ホーム横のコンクリートの軌道は、鏡のような池の上に延びていました。
さて、トリノの街中には電動キックボードやシェアサイクルも多く停まっています。4年前(コロナ直前の夏)にヘルシンキで電動キックボード「Lime」を乗り回したことを思い出し、改めてスマホにアプリをインストールしてみたら、4年前のアカウントがちゃんと生きていました。
そんなわけで、今日はLimeの電動自転車を使いまくりです。
モノレールの南駅から数百メートル北に行くと、北駅の施設もちゃんと残されていました。線路は見当たりませんが、明らかにモノレールの駅という感じの建物が、小児病院の施設の一つとして活用されています。
廃線跡巡りはここでおしまい。そして少し北にLimeを走らせると、そこにはトリノ自動車博物館があります。
Limeを停めて、博物館に入ってみました。
馬車が自動車に取って代わられた頃から展示が始まります。各時代の自動車が展示され、自動車の歴史を見て知ることができます。(でも、たった百数十年で、こんなに自動車というのは急速に発展、洗練されていったのですね…)
この博物館、もう一度来てじっくりと見てみたいな…。
そして、自動車博物館から一旦ホテルに戻ることにして、またLimeに乗ってみました。
地下鉄で数駅の距離。ちょっとLimeで戻るには遠すぎるかなと思いましたが、実際に乗ってみると快適です。やがてホテルが見えてきたので、Limeの使用終了手続きを行った後、ホテルの部屋に落ち着きました。
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