カテゴリー「微妙に(略)乗り物趣味」の記事

2023.09.18

バンダイミュージアムと宇都宮ライトレール

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今回の宇都宮一泊旅行、主目的は2つありました。一つはおもちゃのまちにあるバンダイミュージアムに行くこと、もう一つは先月開業した宇都宮ライトレールに乗ることです。

ホスピタルイン獨協医科大学をチェックアウトしたあと、早速クルマでバンダイミュージアムに向かいました。数分ほどでおもちゃ工業団地の中に入っていきます。そしてバンダイミュージアムは、工業団地の風景の中にあるガラス張りの博物館でした。

2時間ほどかけて博物館の展示を見学しましたが、その中で一番夢中になってしまったのは、昔のクラシックなアーケードゲーム各種…。その中でも、完全手動式のクレーンゲームには驚かされました。専用メダルを買って実際に遊ぶこともできます。ついついメダルをまた一枚、また一枚…。今時のクレーンゲームよりは簡単で、4回に1回くらいはカプセルを取ることができました。(中には紙が入っていて、受付で景品と引き換えです)

おもちゃの歴史というのも長く、深く、貴重な遺産です。単に展示品だけでなく、この手動クレーンゲームでも実感させられました。

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バンダイミュージアムを出た後は、クルマを宇都宮方面…いや、もっと東の芳賀町方面へと走らせました。宇都宮ライトレールの終点から2駅隣の「芳賀町工業団地管理センター前」駅の近くには無料のパークアンドライド駐車場があるので、そこに駐車して宇都宮までライトレールに乗ってみようという計画です。

立派な工業団地の中を走る真新しい電車。まさにライトレールらしい風景でした(私が初めてLRTに乗ったのは香港の新界でしたが、風景はなんとなく似ている気がします)。開業からもうすぐ一ヶ月ですが、今日もまだまだ試し乗りの人々が多く、なかなかの混雑ぶりでした。その一方、途中の駅からも大勢の人が乗り込んできたりして、実際に交通機関として使われ始めている様子も感じられました。

楽しい電車ですが、混み過ぎていてちょっとしんどい気分も感じました。ともあれ電車は宇都宮駅東口に到着。ここで遅めの昼食にしました。やはり餃子を食べたくなり、一軒目は宇都宮餃子館、二軒目は宇都宮みんみん……どちらの店でも餃子とノンアルコールビールを注文し、ひたすら餃子を食べて過ごしました。これで私の中の餃子への欲求が満たされた感じです。

夕暮れの宇都宮ライトレールに乗って芳賀町工業団地管理センター前に戻り、クルマに戻りました。そしてただいま、ライトレールの線路沿いにあるコインランドリーに立ち寄って、洗濯と乾燥を待ちながらブログ編集画面を開いていたところです。さて、乾燥が終わったら帰路につきますが…ちょっと横浜までは遠すぎて、帰宅が深夜になりそうだと思うと少々気が重いです。それでも、安全運転を心がけて帰りたいと思います。

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2023.09.01

久しぶりの品川丼

品川丼。JR品川駅の立ち食いそば屋にある、知る人ぞ知る(?)名物の丼ものです。
どんぶり飯の上に、タレに浸されてしっとりとしたかき揚げが載っているというもの。蕎麦つゆを薄めたお吸い物と、そしてお新香が付いてきます。
私にとっては学生時代から良く食べていた、思い出の味です。就職して千葉に住んでいた頃も、東京に出てくる度に食べていましたし(品川駅で食べてから総武線快速に乗るというパターン)、その後勤務先が品川になってからは月に2~3回は食べていたと思います。昔は400円、今は値上げしましたがそれでも500円。それで満腹になるのですから…この味に慣れてしまうとやめられません。

そんな品川丼、今夜は久しぶりに食べました。
実は今夜は、湯島のメイドバーに飲みに行こうと、京浜東北線で御徒町に向かっていたのですが、大井町のあたりで急にトイレに行きたくなりました。品川で急いで下車。トイレに行ってほっとしたあと、「それでは品川駅で夕食を済ませてから飲みに行こうかな」と考え、足が自然と品川丼に向いていたというわけです。
(今日は仕事中、急に腰痛が起きて、30分くらいで突然収まるという症状があり…「もしかしたら腰痛ではなく腎臓?」と思って、念のため水分をたくさん取るように心がけていました。それ以降は腰痛は起きなくなりましたが、そのかわりトイレが近くなった…)

昔から変わらない山手線ホームの「常盤軒」。しかし今は上野方面行きだけの片面ホームになりました。渋谷方面行きは隣のホームに移って、京浜東北線と対面乗換が可能になったのです。この切替(2021年12月)以降は、この常盤軒に入った記憶はありません。少なくとも一年半ぶりか…。
品川丼、昔ながらの味でした。昔より、かき揚げがちょっと薄くなったような気はしますが、気のせいかも知れません。タレのしみたご飯、柔らかいかき揚げ、そして蕎麦つゆ味のお吸い物。懐かしさを感じつつ、立ち食いの店内で慌ただしく食べ終えました。

ちなみに、この立ち食いの店内には昔、「写真撮影はお断りします」の張り紙があったような気がします。
今日店内を見渡しても、その張り紙は見当たりませんが、念のため品川丼の写真を撮るのは自粛しました。そのため今日のこの記事には画像がありません。どんな丼なのか興味がある方は、ぜひ画像検索してご覧いただければ…と思います。

残暑厳しい夕暮れ時、品川丼を食べ終わって店を出ると、暑さでさすがに参りそうでした。やって来た山手線の電車に足早に乗り込んで、冷房の効いた車内でほっとしながら、御徒町を目指しました。

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2023.08.27

青梅鉄道公園でE10と再会

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先週の日曜日に「行こうかな」と書いた通り、今日はクルマで圏央道を走り、青梅鉄道公園に行ってきました。

青梅鉄道公園、今月末でリニューアル休園するので、今日が最後の日曜日ということになります。午後2時頃に入園してみると、園内は家族連れで大賑わいでしたが、閉園ラッシュというほどではなく、落ち着いて園内を巡ることができました。
この鉄道公園に前回来たのはおそらく高校生の頃でしたから、数十年ぶりになります。当時の記憶はもうほとんど朧気なので、今日は園内を巡ってみても、ほぼ初めて状態という感じでした。

ただし、今日のお目当ての機関車では、目の前にしたときに「久しぶりに見たな…」と感慨深くなりました。

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E10形蒸気機関車。
国鉄最後の蒸気機関車で、動輪が5個あります。急坂区間の補助機関車として作られたものの、あまり活躍できないまま引退した機関車でした。保存されているのはただ1両、この青梅鉄道公園の2号機だけです。
私が高校生の頃、青梅鉄道公園で一番興味を持った車両が、このE10形でした。(どうやら、マイナーだけどユニークなものに好奇心を持つという私の性格は、子供の頃からだったようです)
動輪が5個もあると、カーブで曲がるのが困難になるため、3つ目と4つ目の動輪にはフランジがありません。高校生の頃、E10を見て「本当にフランジが無いんだ…」というのが、青梅鉄道公園で一番記憶に残っていた事柄でした。

そして今日、久しぶりにE10と再会。もちろん、色々な角度から写真を撮って過ごしました。
フランジの無い動輪とも対面することができました。また、高校時代は知らなかったのですが、このE10形は運転席が右側にあります(通常は左側)。そのことも確認することができました。

青梅鉄道公園が休園になってリニューアルされたとき、このE10形はどうなるのかな…。少し気がかりです。リニューアルの基本コンセプトは「中央線・青梅線の歴史」とのこと。そうなると中央線と無関係なE10は、もしかしたら青梅を去り、別の場所に保存されるのかも知れません。大宮の鉄道博物館になれば良いのですが…(もしそうなったら、必ず大宮に見に行くと思います)。

今日は猛暑は収まったものの、まだまだ暑くて湿気の多い日曜日でした。
記念館に入ると冷房が効いていて涼しく、鉄道模型を眺めて過ごすのが心地良かったです。館内は、鉄道グッズを身に着けた子どもたちで賑やかでした。鉄道趣味の未来を支える子どもたち…と、そんな印象を感じました。

午後4時過ぎに青梅鉄道公園を出て、駐車場のクルマに戻りました。
リニューアル再開まであと3年。そのときまた訪れたいと思います。(わが愛車の初代プリウス、ちゃんと3年持つかな…少し心配です)

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2023.08.23

マイルが入った…けど

「そういえば、先日の旅行で乗ったエミレーツ航空の飛行機のマイル、もう加算されたかな?」と、ふと思い出しました。
マイルの加算先としてJALマイレージバンク(JMB)を指定してあったので、早速JMBのウェブサイトにログインしてみると…おお、7200マイルほど加算されています。明細を見ると、確かに先日のエミレーツのものでした。

…ところが、ドバイ~ミラノ間の往復分のマイルだけです。成田~ドバイ間のマイルが見当たりません。
処理が遅れているのかな?と思いましたが、あれこれ調べてみたところ、JALのウェブサイトのエミレーツ航空の案内に、次の一言があるのに気付きました。

「コードシェア便は、EK便名でJALが運航する便のみ積算対象です」

あ、これかぁ…。こんな制約があるなんて知りませんでした。
確かに私が乗った成田~ドバイ便は、エミレーツ航空とJALとのコードシェア便で、エミレーツの運航便でしたがら、JALの方には積算対象にはなりません。(ドバイ~ミラノはJALのコードシェア便ではないので、積算対象になったということでしょうか)
ううむ、もったいない…。ただ、マイルの事後登録は可能という情報もあるので、試しにエミレーツの方に入会して申請してみることにしますか…。
(追記:翌日実際に試してみましたが、既にJAL側で処理済になっていたようで、残念ながら成田~ドバイのマイルは登録できませんでした。ううむ…)

ともあれ、ドバイ~ミラノ間だけでも、往復で7200マイルほど獲得できました。計算してみたら、積算率は125%。さすがはビジネスクラスです。
この分だけで、「どこかにマイル」一回分。国内のどこかに旅行に行くことができます。涼しくなった頃にでも、試してみたいと思います。

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2023.08.11

マルペンサで出発待ち

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ただいま、ミラノ・マルペンサ空港のエミレーツラウンジにて、飛行機の搭乗開始をゆっくりとした気分で待っているところです。
今回の旅行は思い切ってエミレーツのビジネスクラスを利用。ただ、往路で調子に乗って食べ過ぎてしまい、しばらく体調にも影響してしまったので、このマルペンサ空港のラウンジでの食事は、量をちょっと控えめにしました。
この写真のラムチョップ、美味しかったです。これだけ柔らかくて香りのよいラムチョップ、普段はなかなかお目にかかれません。私の羊肉好きが一気に満たされた感じです。

今朝は6時に起きて、荷造りで朝を過ごしました。
ただ、少しだけキャスターバッグのスペースに余裕が…握りこぶし4つ分くらいの空間ができました。ここに何か入れないと勿体ないですし、空間があるままだと中身が動いて傷む原因になります。
朝食後、昨日も行ったミラノ中央駅地下のスーパーマーケット(朝7時から開いています)に行って、ドライトマトと粉コーヒーと袋入りキャンディを買ってきました。帰ってきて荷造りを続行し、無事にキャスターバッグの中が満杯になりました。

ちなみに、今回のミラノのホテルは、ミラノ中央駅すぐ向かいにあるB&Bホテルでした。朝食会場が8階で、屋外テラス席もあって、ミラノ中央駅の風景を眺めつつ朝食をとることができます。
午後は暑いミラノですが、朝は涼しく、心地良い朝食時間を過ごしました。もっとも、鳩が食べ残しを狙ってすぐ横まで飛んでくるので、注意は必要ですが…。食後、たまには自撮りでもと思い、駅をバックにスマホを向けてみました。

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エミレーツのビジネスクラスには空港への送迎サービスがあります。朝9時半、ホテルの前に黒塗りのベンツがやってきて、かっこいい運転手が私に声をかけてきました。
ミラノ中央駅の前から、マルペンサ空港まで45分。ミラノに来た時の運転手は時速180キロくらいまで飛ばしたのですが、今日は時間に余裕があるためか、時速120キロ程度で高速道路をゆったりと走ります。ベンツに乗せてもらうなんて滅多に無い経験ですから、後部座席で寛いで過ごしました。

空港に着いたら、まずはチェックイン、そして荷物検査と出国手続き。比較的スムーズに終了しました。
免税店を覗いてみたら、酒のコーナーに「Grappa」の文字があるのに気付き、ついつい2本購入。乗り継ぎ用の密封袋に入れてもらえました。グラッパと言えば、かつてのサイゼリヤの食後酒として何回も飲んだ酒です。サイゼリヤのメニューから消えて久しい今、また飲みたくなりました。
そして、出発3時間前にエミレーツラウンジに入り、のんびりしているわけです。

今回ビジネスクラスを選んだのは、単に贅沢するためだけではなく、いつも海外旅行のたびにエコノミークラスの長旅で疲れ果てているので、できるだけ体調を崩したくないという理由でもあります。
飲み過ぎず、食べ過ぎず、良く寝て…心地良く成田に着陸できたらいいなと思います。

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2023.08.09

ゴルナーグラートは良き観光地でした

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今年の夏旅行もそろそろ終盤。今日はツェルマットでの滞在日でした。
鉄道旅行好きとして、ツェルマットで滞在して乗るべきものと言ったら、ゴルナーグラート鉄道が真っ先に思い浮かびます。ユングフラウ鉄道よりは低いものの、ヨーロッパで2番目に高い所に行く鉄道、しかもトンネルが極めて少なく、全区間にわたって景色を楽しめます。

テッシュのホテルを出てシャトル列車でツェルマットに到着すると、すぐ向かい側にゴルナーグラート鉄道の駅がありました。
早速チケットを買いますが…おお、さすがに高いです。往復で126スイスフラン、カードで購入したらすぐに引き落としメールが来て、21,373円であることが示されました。
そして乗車。世界各地の観光客でほぼ満員です。発車すると確かに、物凄い急坂をどんどん登っていきます。最初は木立の中を走りますが、だんだんと植物が減っていき、終点に近くなるとほぼ岩肌ばかりの景色になってきます。
それにしても景色が良いです。マッターホルンを車窓に見ながら山を上がっていきます。もちろん、誰もがスマホのカメラを向けっぱなしです。私も何枚も撮りました。

30分ほどで山頂のゴルナーグラートに到着すると、少し上がったところにはホテル、さらに上がったところには展望広場があります。
ゆっくりと上がっていきますが、ちょっとでも気が急くとたちまち息苦しくなる感じでした。3000メートル越えの山頂、やはり空気が薄いのでしょうか。そして、ツェルマットよりも気温は数段低いです。

このゴルナーグラートで、写真を撮ったり(立体カメラで立体撮影も試みました)、Ingressのポータルをキャプチャして三角形を作ったり(ここにもポータルやポケストップはあります)、ベンチに座って休憩しつつ景色を眺めたり…。観光客の姿も多くて賑やかでした。
天気は概ね、晴れ時々曇りでした。マッターホルンはほぼ見えていましたが、山頂部分だけが雲を被っていて、なかなか頂上が顔を出しません。マッターホルンに背を向けて斜め右側には、氷河を抱いたモンテローザの姿も見えます。頂上部分だけが太陽を浴びて光り輝いていました。

ゴルナーグラートという観光地。鉄道もホテルも展望施設も、そして観光客の楽しそうな様子も…何だか、完璧ではないものの「佳き観光地」だなというのが私の印象でした。
ホテルの中にはカフェテリア式のレストランがあります。このような場所なので値段が高いことを承知で、列に並んでみました。おとといのピッツネイルで食べたスパゲッティボロネーゼ(茹で具合も味も、まるで昭和のスパゲッティミートソースのそれでした)が忘れられず、今日もスパゲッティを注文。そして近くの人が食べていたソーセージが美味しそうで、それも一本追加。さらにビールも手にしました。

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値段は42.8スイスフラン(7260円引き落とされました)、さすがに高いですが、雪山を左右に眺めつつ食べるミートソーススパゲティは美味しかったです。茹で具合はピッツネイルよりも更に柔らかく、子供の頃の給食の「ソフトめん」を連想させるくらいでしたが、それもまた「観光地の昼食らしさ」に感じられました。
少々凍える手で缶ビールを飲みましたが、これもそれなりに美味しく、しかも(さすがにアルコール飲料とあって)、だんだんと身体が温まってきました。

そんなこんな、この場所が何気に気に入ってしまい、随分と長居をしてしまいました。30分前後の間隔で電車は発車しますが「もう一本次にしよう」を何回か繰り返してしまいます。
それでも、だんだんと身体が冷えてきたので、午後3時半の電車に乗り込みました。マッターホルンを眺めながら、どんどんと高度を下げていきます。

ツェルマットに戻ったときは、ちょっと暑いくらいでした。(実際、昨日より最高気温は上がったようです)
駅から線路沿いに行ったところに洒落たベーカリーカフェがあったので、屋外席でカプチーノを飲みつつ、次々に降りてくる電車を眺めて過ごしました。このベーカリーには「Bergführerbrot」という名前のお菓子が並んでいます。ググってみるとツェルマットの名物菓子らしいと分かり、いくつかお土産に買いこんでみました。

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ともあれ、ツェルマットとゴルナーグラートで過ごした今日は、良い一日になりました。
だんだんと夕暮れになってきたので、ツェルマットからテッシュにシャトル列車で戻りました。駅前の生協スーパーでビールとおつまみ、そして何種類かのお土産を買ってからホテルに帰りました。

何だか昼のスパゲッティとソーセージが多すぎたのか、それとも、この旅の間に色々食べ過ぎて胃腸が疲れてしまったのか、夕食時間になってもあまり空腹になりませんでした。
今夜の夕食はビールとおつまみで過ごし、そして明日に備えたいと思います。明日はミラノに移動してホテルに入り、この旅最後の夜をミラノで過ごす予定です。

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2023.08.08

氷河急行の旅

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今日は、サンモリッツからツェルマットまで、氷河急行を乗り通して旅した一日でした。

厳密には、サンモリッツの隣村ポントレジーナのホテルを出発し、ツェルマットの一駅隣のテッシュのホテルまでの移動です。
ポントレジーナにしたのは、サンモリッツに比べてホテルが安かったためですが、テッシュも同様にホテルの安さと交通の便利さで選びました。ツェルマットには車の乗り入れ規制があり、一般車はテッシュ駅前の駐車場に駐車してシャトル列車でツェルマットに入る必要があります。そういう街であれば、ホテルも安くて静かだろうと考えたわけです。

さて、ホテルを出てバスでサンモリッツの駅に着いたのは朝9時過ぎでした。
駅のホームでのんびり待つうち、氷河急行の編成がゆっくりと入線。私が予約したのは2等車で、座席はちょっと窮屈でしたが、窓がとても大きくて立派な車両でした。

車内での昼食、車窓からの絶景、楽しそうな人々…。何とも楽しい時間でした。
もっとも、絶景も延々と続くと普通の景色です。昼食後、太陽の光が照り付ける窓側席にいると、ついウトウトしてしまったり…。

もちろん、写真もたくさん撮りました。
立体カメラでも撮ったので、あとでパソコンに取り込んで見てみるのが楽しみです。

そして…午後6時過ぎにツェルマットが近付いてきました。
サマータイムのおかげで日が暮れるのが遅いヨーロッパですが、このツェルマットあたりでは早めに太陽が山に隠れてしまうので、6時過ぎだとすっかり夕方の気配でした。もっとも、高い山の上を見るとそこだけ太陽が当たって輝いています。あ、あれがマッターホルンかな…。
6時10分にとうとうツェルマットに到着。8時間少々の長旅、ゆっくり走る列車ではありますが、やはりなかなか疲れたものです。シャトル列車で一駅戻ってテッシュに移動し、駅から数分ほど歩いたところに、今夜のホテルがありました。

今夜のホテルも、昨日までのポントレジーナのホテルと同様、素朴で静かなホテルでした。(コンセントが少なかったり、冷蔵庫が無かったりと、イタリアのホテルに慣れた身にはちょっと不便もありますが…)
さて、明日はツェルマット巡りで過ごす予定です。今日はサンモリッツよりは気温が高く、避暑気分で過ごすにはちょうど良い感じです。

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2023.08.07

サンモリッツで過ごした一日

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涼しい(というより晩秋のように寒い)ポントレジーナで一夜を過ごしたためか、今朝はこれまでの旅行の疲れが一気に噴き出したような感じでした。今日はポントレジーナでの二泊三日の中間日、ゆっくりと過ごして疲れを癒したい感じです。

朝9時前に、ホテルの近くのバス停からバスに乗って、まずはサンモリッツ駅に行きました。
「疲れを癒したい一日」にしては朝が早めですが、明日はサンモリッツから氷河急行に乗る予定なので、バスでちゃんと移動できるかどうかの下見も兼ねて、今日の氷河急行の発車風景を眺めることにしたのです。
サンモリッツ駅は、櫛型のホームが並ぶ大きな駅でした。温度計が4℃を指す中、ホームを散歩して写真を撮って過ごすうち、定刻にツェルマット行の氷河急行が発車していきました。明日はこれに乗る予定です。

しばらくの間、駅前にあるカフェでコーヒーを飲みながら湖を眺めて過ごし、それに飽きた頃、「ピッツネイルに登ろう」とカフェを出ました。サンモリッツからはケーブルカーとロープウェイの乗り継いで、1時間足らずで標高3000メートル越えの頂上に行くことができます。
正午ちょっと前、無事にピッツネイルの頂上に到着。(上の写真。この山羊は彫像です)
ここのレストランで昼食にしたり、頂上からの立体写真を撮ったりして過ごし、午後1時過ぎに再びロープウェイとケーブルカーに乗ってサンモリッツに戻りました。

サンモリッツの街はお洒落で、高級ブランドの店が並びます。私にとっては不似合いな感じもする街です。
駅に戻ったのは午後3時。ちょっと早いけどもうポントレジーナのホテルに戻ることにしました。ベルニナ線の普通列車のティラーノ行に乗って、ポントレジーナの一つ次のSurovas駅で下車しました(ポントレジーナ駅より、こちらの駅の方がホテルに近い)。木立の中にある小さな駅。何だかいい雰囲気です。ここから林の中の道を歩いて、橋を渡ったら、それで目の前にホテルが見えてきました。

夕食は、ホテルから少し歩いたところにチーズフォンデュとラクレットのレストランがあり、午後8時過ぎに空席があったので行ってきました。
ラクレットを注文。専用オーブンで溶かしたチーズをジャガイモにかけて食べる……夢中で食べる時間、幸せでした。

さて、明日はこのホテルをチェックアウトして、氷河急行でツェルマットに向かいます。
朝はちょっと早起きして、荷物の支度をしたいと思います。

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2023.08.06

ベルニナ急行でポントレジーナ下車

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ただいま午後7時を回りましたが、窓の外の太陽はまだまだ明るく、カーテンを閉め気味にしてパソコンに向かっています。
ここはスイスのポントレジーナのホテル。古い部屋ですが綺麗に整えられ、「スイスに来たんだなぁ」という気分にさせてくれます。外の空気は晩秋のように冷たく、通りを行く人もみんな上着を着ています。昨日まで居た夏のトリノとはまるで別世界です。…ただ、日差しは夏の眩しさなので、日向にいると暑いくらいです。

今日はイタリアのティラーノから、レーティッシュ鉄道のベルニナ急行でスイスに登ってきました。
ティラーノを午後2時過ぎに発車する列車を選んだので、ティラーノでホテルをチェックアウトした後は、駅から数百メートルほど西にある広場でのんびりと過ごしました。教会の鐘が鳴り響く広場、ラウンドアバウトでクルマが行きかうところに、ベルニナ線の線路が横切っていて、電車が路上をゆっくりと走る光景…。
30分間隔くらいで列車が通るので、それを待ちつつ、そして写真を撮りつつ過ごします。オープンなカフェでカプチーノを飲んだり、そしてレストランで(昨夜に続いて)ピッツォッケリで昼食にしたり…。そんな気楽な過ごし方でした。

午後2時前に駅に戻り、そしてベルニナ急行に乗り込んでティラーノを出発しました。
街中を(そして先ほど過ごした広場を)横切って谷あいを進み、坂を登っていくと、数分で到着した駅が既にスイスでした。そこからも坂をひたすら登っていきます。有名なループ橋をぐるりと回ったり、そしてヘアピン状の線路を右に左に走って高度を稼いでいきます。
大きな展望窓から見える景色は、まさに絶景でした。ちょっと理解が追い付かないくらいに、このベルニナ線は凄い鉄道です。

2時間の乗車時間はたちまち過ぎて、そして私はポントレジーナで下車しました。
サンモリッツの一つ手前の村で、公共交通でもサンモリッツに行きやすい場所です。ホテルの値段がサンモリッツよりも安いので、こちらでの滞在を選びました。
列車を降りると…ううむ、半袖では寒いです。ホテルまで15分ほどの道を歩いていきましたが、途中でとうとうバッグを開けて、冬用の上着を取り出しました。
無事にホテルに到着してチェックイン。部屋で休憩したあと長袖に着替えて、夕方6時頃の通りを散歩してみましたが、長袖だけで上着が無いとやはり寒いです。(半信半疑で長袖や上着を持って来たのですが、これが正解でした)

さて、ブログを書いているうちに太陽は山の向こうに沈んだようです。これからしばらくしたら、ホテルのレストランに行って夕食にしようと思います。
物価が高いというイメージがあるスイス。どのくらい高いかが気になりますが…ともかくスイスの料理を楽しんでみます。

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2023.08.05

さらばトリノ、そして列車でティラーノに移動

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ただいま夜10時半。イタリア北部、スイス国境に近い街ティラーノのホテルの部屋にて、ビールなど飲みつつブログを書いているところです。

トリノで先週土曜日から1週間以上続いた世界エスペラント大会も、今日で閉会式でした。
色々な人と出会い、色々な思い出と思索があったなあと思いつつ、閉会式の時間を過ごしました。そして昼12時過ぎにとうとう閉会宣言が出され、会場の外へ…。
少々名残惜しくなりましたが、私の旅行はこれから後半です。ともかく今日の目的地のティラーノを目指さなければなりません。皆との挨拶はそこそこに、会場前に停めてあったLimeシェアサイクルに乗りました。
少し馴染んできたトリノの街並み、会場とホテルの間の慣れた道順、それも今日で最後です。ホテルに戻って(既にチェックアウト済)、預けてあった荷物を受け取って、ポルタヌォーヴァ駅を目指しました。

まずはトリノからミラノまで1時間、高速列車フレッチャロッサで移動します。この列車の本来の行き先はローマ・テルミニ駅。「テルミニ」の名前にも憧れは感じますが、今回はローマではなくスイスに向かいます。ミラノ中央駅で下車し、自動券売機でティラーノまでのローカル列車の切符を購入しました。

ティラーノ行の切符、実はソンドリオでバスに乗り換えという切符になっています。
本来の終着駅はティラーノですが、ソンドリオとティラーノの間は工事のため長期運休になっていて代行バスが出ています。…実は、今回の旅行で一番心配だった旅程が、この代行バスでした。工事運休に関するネット上の情報が極めて少なく、Googleマップのルート検索では代行バスが無視されて、ティラーノまで非現実的な遠回りのルートを示してきます。
万一、この区間で引っかかると、その先の旅程が滅茶苦茶になってしまいます。

ミラノ中央駅で乗り込んだソンドリオ行の列車は、比較的新しくて綺麗で、そして行楽に向かう若者で賑やかでした。
やがて車掌が車内改札に来たので切符を見せると、イタリア語と英語とどちらができるかと確認してきて、そして英語でソンドリオでの乗り換えバスについて丁寧に案内してくれました。ふう、これで無事にティラーノに辿り着けそうです。
アルプス山脈の麓、湖畔や谷あいの風景の中を走る列車。美しい風景が続きます。そして数分遅れでソンドリオに到着。駅前に出て地下道で線路の反対側に急ぐと、そこにはティラーノ行のバスが停まっていました。切符を係員に見せると、荷物を床下に積んで乗り込むようにと指示されました。

西日の中、エアコンの調子がちょっと悪くて暑いバスで、40分ほど走ってティラーノを目指します。
ティラーノが近づいて来ると、道沿いの大型スーパーが増えてきました。街の規模には不似合いな多さ……ああ、スイス国境が近いからかも知れないな…。そして午後7時10分、バスは無事にティラーノ駅裏に到着しました。

ホテルの部屋で一休みしてから、ホテルのレストランに行って夕食。この地方の郷土料理、そば粉を使ったパスタの「ピッツォッケリ」を食べてみました。日本の蕎麦の香りや風味とは全くの別物ですが、コシのある食感がなかなか良かったです。

さて、明日はいよいよ「ベルニナ急行」でスイスに入ります。
ただし、午後の列車を選んだので時間には余裕があります。午前中はティラーノの街でのんびり過ごしたいと思います。

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