
朝、出かける支度を進めながら、「あ、ティッシュの箱が空になった。新しいのを出さなきゃ」と気付きました。そこで、空き箱を畳んで古紙回収袋に入れようとしたところ、何となく妙な違和感が…
「あれ?このクリネックス、何だか妙に古いような…?」
一瞬、タイムスリップというと大袈裟ですが、それに何となく近いような気分がしたのを覚えています。なぜこんな古いデザインのクリネックスを手にしているんだろう…と。
すぐに我に返って、もしやと思って箱の裏側の説明を読んだら、やはりこれは復刻版デザインの箱でした。1970年代。40年以上前のクリネックス。私が小学生だった頃です。
(5箱セットのティッシュ、一番上の箱が特別デザインになっていることが多いですが、今回は復刻版デザインのものでした)
懐かしいと思う以前に、「空き箱になるまで復刻版に気付かなかったこと」のほうが、私にとっては驚きでした。
普段、いかに「ティッシュの箱のデザイン」を気にせずに生活しているか、思い知らされたような気がします。おそらく、今使っているティッシュがクリネックスなのかエリエールなのかネピアなのかさえ、この一件が無ければ気にしていなかったでしょう。
ただ、私の観察力不足だけでなく、昔のクリネックスがデザイン的に優れていたことも理由の一つかも知れません。
実際に現デザインのクリネックスと並べてみると(上の写真)、40年で全然違っているように見えて、どことなくデザインは似ています。昔のは確かに古めかしく、しかもほとんど単色印刷ですが、それでも「ああ、確かにクリネックスだ」と納得できる姿をしています。
出かける時間が迫っていたにもかかわらず、この復刻版の箱をついつい観察してしまいました。
まず気付いたのは「ティシュー」の文字。あれ?ティッシュじゃないの??
あとでググって調べてみたところ、アメリカからクリネックスが日本に来た頃は「ティシュー」でしたが、時代の変遷とともに「ティッシュ」のほうが一般的になったようです。しかし、それでも業界用語では「ティシュー」だということで…。実際、他社製品のウェブサイトを見たら、エリエールは「ティシュー」、ネピアは「ティシュ」になっていました。
ううむ…実は正式にはティシューだったなんてこと、全然意識したことがありませんでした…。
もうひとつ気付いたのは「ティシューカラー・ホワイト」という表記です。あえてホワイトだと書いているということは…。
今ではティシューといえば白いのが当たり前で、わざわざこんな表記をしてあるのは見かけなくなりました。そういえば、私が小さい頃は(ほんのわずかな記憶しか無いのですが)、ティシューには色付きのものもあったような気がします。いつの間にか色付きティシューは姿を消し、白無地のティシューばかりになった…。そう考えると、何となく寂しいような気もします。
ともあれ、今朝は復刻版のクリネックスの箱を目にして、ついつい色々なことを考えてしまいました。
この箱、どうしようかな…。せっかくの復刻版デザイン、捨てるのは惜しいので、しばらくこのまま部屋の何処かに飾っておくことにしましょうか。
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